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小さな事業者の声を「見て見ぬふりしたくない」。地方銀行で17年M&Aに向き合い、バトンズで“誰もが承継できる社会”を支える。

小さな事業者の声を「見て見ぬふりしたくない」。地方銀行で17年M&Aに向き合い、バトンズで“誰もが承継できる社会”を支える。

2026年2月に群馬銀行からバトンズへ入社し、現在はM&Aコンサルユニットの提携コンサルティンググループのグループマネージャーとして従事。地域の中小企業の事業承継に最前線で向き合い続ける中で、なぜ銀行からバトンズへの転身を決めたのか。その想いと、これから描く未来について話を聞きました。

※こちらのインタビューは2026年7月15日時点のものです。現在の配属・業務内容とは異なる可能性があります。


銀行員時代のキャリアとM&Aとの出会い

ーバトンズに入社する前は、どのようなお仕事をされていましたか?

地元でもある群馬銀行へ新卒で入社しました。父も母も銀行員という、いわゆる「バンカー一家」で育ち、銀行員という仕事がとても身近にありました。地域の金融インフラに関わる仕事がしたいという思いもあり、自然と入社を決めました。
最初に配属されたのは群馬県内の支店で、預金業務や、住宅ローン・車のローンといった個人向けの融資の担当として4年間携わりました。その後、東京の上野支店へ転勤となり、中小企業向けの法人融資を中心に担当するようになりました。上野支店でのお客様は商社や小売りを中心に御徒町、浅草、アメ横で事業をされている方がメインでした。地方銀行の都内店舗ということもあって担当エリアもかなり広く、墨田区・足立・文京区、ときには中央区まで、車や電車、バス、自転車であちこちを回っていました。10年ほど前の京橋の再開発の際に担当させていただいたお客様とは、ビルを建て替えられた今でもお付き合いが続いていて、当時のつながりが残っているお客様も少なくありません。

-M&Aセンターへの出向は、どのような経緯だったのでしょうか。

2016年4月から半年間、日本M&Aセンターへ出向することになりました。正直なところ自分から手を挙げたわけではなく辞令という形だったので、当時は「なぜ自分が」という感覚でした。
後から聞いたところでは、銀行としてM&A業務に取り組んでいくという方針があり、その立ち上げを担う人員育成として出向の話が挙がったようです。私の前にも数名出向に行っており、先輩は今でも群馬銀行のM&Aチームのチーフを務めていて、10年来一緒にやってきた仲です。

-出向先では、どのような業務を経験されたのですか。

群馬銀行から紹介したお客様のM&A案件を、日本M&Aセンターの社員の方と一緒に担当することがメインでした。他の紹介案件にも関わらせていただきながら、M&A案件を進める一連の流れを、実地で学びました。
同じ時期に出向していた他の地方銀行や信用金庫の方々との横のつながりができたのも、大きな財産です。当時一緒に案件を担当した方や同期の中には、今では同じ業界で会社を率いている方もいて、不思議なご縁を感じます。

-半年間の出向を終えて銀行に戻られてからは、どのような役割を担われたのでしょうか。

大きく3つの役割がありました。
1つ目は、群馬銀行のお客様を銀行として直接支援する、通常のM&A案件の担当です。
2つ目は、啓発活動。今から10年ほど前は、M&Aという言葉自体がまだそこまで浸透しておらず、知っていても「身売り」というネガティブなイメージが非常に強い時期でした。だからこそ、銀行内外のセミナーや研修・勉強会を通じて、事業承継やM&Aの必要性を発信し続けました。
そして3つ目が、メンバーの教育です。最初はマネージャーと先輩と3人体制でしたが、少しずつ人が増えていくなかで、新しいメンバーを育てながらM&Aチームを組織化していきました。

-群馬県ならではの事業承継の課題はありましたか。

山間部にかけては人口減少が進み、後継者となる人がそもそも地域に残らない。人がいなくなれば事業を営む人も減っていく、という構造的な課題があります。
さらに群馬県ならではの課題として、温泉旅館の後継者不在があります。旅館は建物を先に建てないとお客様を呼ぶことが難しく、投資からスタートする事業です。ビジネスの源泉である温泉自体は資源であり、温泉の泉質や湯量も将来安定を約束されたものではありません。また設備更新に伴う負債を引き継いで承継する必要があり、覚悟を持った後継者を育てる難しさがあります。
もう一つは、群馬県内にはスバルの本社があるため、自動車部品の金属加工などを手がける会社が多いのですが、職人技術の継承や工場機械への設備投資を続けながら事業を担っていくとなると、後継者になるにも相応の覚悟が必要で、なかなかうまく進まないという課題があります。
私が初めてM&Aを担当したのは、年商4,000万円ほどの小さな温泉旅館でしたし、このような地元の課題の解決の一つとしてM&Aや事業承継を推進し、発信する毎日でした。

バトンズへの転身と現在の役割

-銀行からバトンズへの転職を決めたのはなぜだったのでしょうか。

銀行では小規模なお客様から、中規模・大規模なお客様まで、地域の事業を守り、存続させていく意義を感じながら取り組んでいました。
ところが10年のキャリアを重ねるうちに、気づけば大きな案件をメインに担当していました。中小企業の経営者の方々を支える業務をしていきたい、と考えていたときに、出向時に日本M&Aセンターでご一緒した、現在バトンズの常務である宮竹さんとお会いしたのがきっかけでした。

-銀行員として外から見ていたバトンズの進化を、どう感じていましたか。

M&Aをインターネット上でできるようにすると聞いたときは「今後、世の中に必要になっていくのは間違いない」と、強い共感とワクワク感を覚えました。
銀行員時代に見ていたバトンズは、プラットフォームとしてはまだ進化中で情報の粒度も、支援してくれる人の数も限られていました。それが、お客様の輪が広がるにつれて、今では国内最大級のプラットフォームとなり、年間約800組のM&Aの成約を支援するまでに成長している。その数を聞いたときは、本当に大きなインパクトがありました。
また銀行で事業承継課題を持つお客様を外部の専門機関にご紹介することがありました。そのなかでバトンズの存在感が年々増していき、「どんな承継課題のお客様でも、本当に成約というゴールまで見出せるのはバトンズではないか」と、私のなかでイメージが大きく変わっていきました。自分も、そのビジョンの実現に向けて一緒に走ってみたいと思いました。

-現在のバトンズでのお仕事を教えてください。

M&Aコンサルユニットの提携コンサルティンググループに所属し、グループマネージャーを務めています。
提携コンサルティンググループという名前の通り、金融機関や事業承継・引継ぎ支援センター、会計事務所など、バトンズが提携している先からご紹介いただいたお客様の案件を担当しています。多くの関係者の方々とコミュニケーションを取りながら、お客様の案件を前に進めていくことに力を尽くしています。

バトンズのメンバーと群馬観光

-実際に入社して、外から見ていたイメージとのギャップはありましたか。

2つあります。1つは、AIの活用が当たり前になっていること。プラットフォームの活用はもちろんですが、日々の業務に取り入れたり他のメンバーの業務の効率化のためにエンジニアが社内向けに開発してくれたりと当たり前にAIを活用しています。
もう1つは、コミュニケーションのスタイルです。銀行では地域のお客様を担当するので、打ち合わせも交渉も調整も、基本的にすべて対面で進めていました。それが、バトンズではオンライン会議や電話、メール、チャットなど、対面・非対面を問わずにお客様との信頼関係を築き、しっかりと案件をリードしている。そこに非常に驚かされました。

仕事のやりがいとバトンズのカルチャー

-バトンズの仕事に、どのような社会的な意義を感じていますか。

提携先様によって濃淡がありますが、その多くの提携先様が、バトンズを頼ってお客様を紹介してくださっている、という前提がまずあります。
そうしてバトンズにご紹介いただくのは、まだまだ事業承継課題をもつお客様が中心で、規模や条件面、エリアなどを理由に、ほかでは成約が難しい案件も少なくありません。それでも、「プラットフォームを持つバトンズだからこそ成約までご支援できている」と感じています。年間約800組のご成約を支援できているという実績そのものが、社会への貢献につながっているのだと思います。

-お仕事以外の面で、バトンズの雰囲気についても教えてください。

バトンズはプラットフォームを運営する会社であり、そこから派生するさまざまなビジネスに関わる人が集まっています。得意とする分野も経歴も多様で、自分がこれまで触れてこなかった領域に知見を持つ方が本当に多いです。そうした方々と話す時間はとても有意義で、新しい発見の多い組織だと感じています。
そして何より、明るくフラットに付き合える人柄のメンバーばかりです。何の遠慮もなく、いろいろな話をしながら、日々楽しく仕事をさせてもらっています。

-お仕事で大切にしていることを教えてください。

自分の目で見て、耳で聞いて、自分できちんと確かめること。これを何より大切にしています。
加えて、今は提携コンサルティンググループに所属していますので、提携先からお客様をご紹介いただくということは、そのお客様の信頼をそのままお預かりすることだと考えています。その信頼に対する責任をしっかり全うすることを、仕事の優先順位として高く持っています。

-仕事のやりがいはどんなところにありますか。

成約したときのお客様の喜びはもちろんですが、提携コンサルティンググループの仕事は、お客様からの感謝の言葉だけにとどまりません。ご紹介くださった提携先をはじめ、さまざまな関係者の方々と一つのプロジェクトを成就させていく仕事です。だからこそ、その喜びを分かち合える人が人一倍多い。成し遂げたときの達成感や高揚感は、おそらくどの部署よりも強く感じられるのではないかと思います。

-休日はどのように過ごされていますか。

妻と子どもと一緒に、地元・群馬県内を中心に子どもの遊びスポットを巡っています。地元が温泉地なので、隔週くらいの頻度で家族と温泉に入ってリフレッシュし、リセットしてから次の週を迎えています。東京からも日帰りができ、家族でも友達同士でも遊べる場所がたくさんあるので、ぜひ群馬県に遊びに来てください。


BATONZ noteより転載

小さな事業者の声を「見て見ぬふりしたくない」。地方銀行で17年M&Aに向き合い、バトンズで“誰もが承継できる社会”を支える。