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仕事もスポーツも!言い訳しない両立術・助川 左門さん

仕事もスポーツも!言い訳しない両立術・助川 左門さん

東京大学を卒業後、2022年に新卒で日本M&Aセンターへ入社した企業戦略部 助川 左門さん。平日はM&Aコンサルタントとして働きながら、休日は社会人アメリカンフットボール Xリーグ1部の強豪・オービックシーガルズのディフェンスとして活躍しています。2026年1月には日本選手権(第79回ライスボウル)にも出場。二つの世界を全力で走り続ける助川さんに、両立の裏側やその想いを聞きました。


平日は仕事、土日はアメフト 完全に時間と頭を切り分ける

―日本M&Aセンターに入社した理由を教えてください。

就職活動では①経営判断に携わることができること、②リーダーシップを活かせること、③手触り感があることの3点を軸にしていました。その中でも特に大きかったのは「手触り感」。お客様から直接感謝されるような仕事がしたいという想いで、M&Aコンサルタントであれば、泣いて喜んでいただける瞬間に立ち会えるところに魅力を感じました。

―社会人になると同時に、オービックシーガルズに入団されました。

もともと中高ではバスケットボールをしており、大学からアメフトを始めました。アメフトはいわゆる“カレッジスポーツ”で東大でも他大学と勝負できる土俵があると考え「日本一を目指そう」と思ったのがきっかけです。大学でその夢はかないませんでしたが、もっと高いレベルでチャレンジしたい、できるところまで突き詰めたいという想いが生まれ、社会人でもアメフトを続ける道を選びました。

私が所属しているオービックシーガルズは、社会人アメフト界では「3強」のひとつとされています。他の2チームは実業団なので、当社で働きながら挑戦できる環境は実質ここしかなく、入団テストを受けてご縁をいただきました。チームには銀行・商社などさまざまなバッググラウンドの仲間がおり、年齢も新卒から40代まで幅広く、日々多くの刺激を受けています。

―生活リズムはどのような感じなのでしょうか。

土日はチームの本拠地の千葉県習志野市のグラウンドまで練習に通っています。土曜は朝9時から19時まで、日曜は朝8時半から13時ごろまでアメフトに時間を割いています。平日はチームミーティングがオンラインで週1回開催され、筋トレは個人に委ねられています。私の場合は、平日は仕事、土日はアメフトと完全に時間と頭を切り分けることでバランスを保ってきました。土曜は極力パソコンや携帯も触らず、アメフトに集中するように意識しています。

原点は「自分がかっこいいと思える生き方をしたい」

―両立にあたって自身に課している決めごとはありますか。

「どちらにも言い訳をしない」ことです。アメフトのせいで仕事の成績が上がらない、逆に仕事が忙しいからアメフトで成果が出ないことは甘えだと思っています。そうした言い訳は自分に対して一切許さないようにしています。
原点にあるのは、自分がかっこいいと思える生き方をしたいという想いです。仕事もスポーツも高みを目指して両方を追いかけることが、今の自分が最も誇れる姿なんです。チームの後輩から相談を受けたときにも、なるべく自分が説得力のある話をしたいですし、挑戦したい人に勇気を与えられる存在になりたいとも思っています。
当社の入社式で「スポーツでもビジネスでも一流になります」と宣言しました。学生時代は部活が最優先でしたが、社会人になり仕事とスポーツの熱量が並んだ感覚があります。どちらに対しても本気で真剣だからこそ、今のほうが圧倒的に大変なので、私を真似してくださいと軽々しくは言えないですよ(笑)。ただ、命を燃やして働くことで得られたものは大きいと思っています。

―両立がうまくいかなかったタイミングはありましたか。

特に大変だと感じるのは12月です。会社の四半期の決算月とアメフトのシーズンが完全に重なり、心身ともに1年で最も削られる時期です。その分、仕事の年間目標は早めに達成できるように意識して動いています。また、新卒2年目は大阪勤務だったので毎週末に大阪と千葉を移動しながら練習に参加していました。体重が5kg落ちるほどハードでしたが、現在は東京勤務でリズムを取り戻しました。

―精神面での疲労とはどう向き合っていますか。

お客様との商談でもアメフトの勝負どころでも体力が同じように削られていきます。両方で自分のリソースをとっておきたいのに、奪い合っているような感じです(笑)。時にはネガティブになってしまう瞬間もありますが、商談も試合も待ってはくれないので、夜は深く考えすぎないこと、朝の移動中に自分を奮い立たせること、そして日常の小さな自己成長は見逃さないように意識しています。仕事の商談でいい切り返しができたら「まだいける、まだいける」と。日々の積み重ねでメンタルを整え、自分を励ましながら走り続けています。結局は自分のキャパシティをもっと広げていくしかないということも実感しています。

アメフトで鍛えた「正解を自分でつくる」姿勢

―続ける上で力になっていることは何ですか。

なによりも大きいのは周囲の支えです。それがなければここまで続けることはできませんでした。両親は中学時代から私の試合を一度も欠かさず応援に来てくれていますし、大阪勤務時代は毎週末空港まで車で送迎してくれました。両親や婚約者はもちろん、会社の同僚、お客様まで応援してくださることが大きな力になっています。
部長や先輩方は試合の前日練習のための有給休暇取得も快く認めてくれ「ちゃんと勝ってこいよ」と背中を押してくれます。試合後には結果を確認して声をかけてくれる方も多く、本当に恵まれた環境でプレーできていると感じています。年初のライスボウルには会社から20名が応援に来てくれました。初めてアメフトを見るという人も多く、輪が広がっていくのが嬉しいですね。

―仕事とアメフトで共通点があれば教えていただけますか。

「正解を自分でつくる」という部分は似ていると感じます。アメフトもM&Aも、決まった正解はありません。アメフトであればどのトレーニングが最もパフォーマンス向上につながるのか、M&Aであればどんなスキームであれば成功に導けるのかなど、状況ごとに最適解を探し、時には自分の感覚も信じて進んでいく点は共通しています。
精神面では「胆力」でしょうか。M&Aコンサルタントという仕事は経営者と向き合う分、非常にタフさが求められますが、それはアメフトでも同様です。“強い相手”ほど精神的にも肉体的にも削られる感覚は似ているかもしれませんね。

―今後についてはどのように考えていますか。

アメフトに一区切りをつけた後は、仕事と家庭にしっかりコミットしたいと考えています。自分を育ててくれたアメフトには感謝しているので、何らかの形で関わりを持ち続けたいですし、アメフトを盛り上げる一助になれればと思っています。仕事では、企業戦略部のダイナミックな業務に大きなやりがいを感じており、さらに戦略コンサル的な視点を取り入れ、総合的な提案ができる存在になりたいと思っています。


プロフィール
日本M&Aセンター 企業戦略部

助川 左門(すけがわ・さもん)
1997年生まれ、東京都出身。
開成高校卒業後、東京大学文科一類に入学。
東京大学法学部に進学し、新卒で日本M&Aセンターに入社。
野村證券提携部に2年間所属したのち、企業戦略部に異動。
スポーツ歴は野球、ゴルフ、バスケットボール、アメフト、ピラティス。