日本M&Aセンターに所属する女性コンサルタントとして、初めて1億円の売上を達成するなど顕著な活躍が高く評価され2024年度の「社長賞」を受賞した太田 麗子さん(今期より東日本事業法人3部から業界再編1部に異動)。太田さんに仕事のやりがいやこだわりを聞きました。
―社長賞の受賞おめでとうございます
ありがとうございます。売上1億円は当初、あまり意識していませんでした。ただ「通過点として1日でも早く1億円を達成したいな」と考えるようになっていました。実際に達成することができて、本当によかったなと思います。日本M&Aセンターホールディングスの三宅 卓社長からも「頑張ったね」とねぎらっていただきました。
―受賞されたことでの変化はありましたか。
ありがたいことに社内で認知いただくことが増え、初めて挨拶をした人にも「知っています」と声をかけられることが増えました。着実に成果を結び付けるM&Aコンサルタントに成長していきたいです。
―商談で心掛けていることはありますか。
見て見ぬふりをしないことを第一に意識しています。面談中のお客様の表情や仕草、レスポンスの反応速度に相手の気持ちがこもっていると考え、繊細に敏感に読み取るように意識しています。
例えば商談中にお客様が「ん?」と聞き直した時には、内容の云々ではなく、何かしらの不満があると考えています。担当者としての私への不満や条件の不満など様々です。
見ないふりをして早く先に進むこともできますが、違和感があれば必ず上司に相談することを心掛けています。だからこそディール中にトラブルが発生した際も「何で相談してくれなかったの?」と言われることはありませんでした。
M&Aコンサルタントは、情報量が多い仕事だと感じています。全部は相談できないからといって、何も相談しないのも違います。上司の聞きたいことと自分が言いたいことが嚙み合わないことがないようにこれまでトレーニングしてきました。どれもこれも、上司や周りの方に教えていただいたことなので、感謝しています。また、お客様にはシンプルに明るく率直に向き合いたいと思っています。お客様が不安に思うであろう情報や言いにくいことから先にお伝えすることを心掛けています。
―成約の裏には失敗もあったと思います。どんな経験が成長につながりましたか。
入社当初は自分の考えをしっかり持たずに相談をしている部分もありよく注意されていました。「何が言いたいのか分からない」や「自分の考えをまとめてから相談して」と言われたことを思い出します。
あとはオドオドしていて怒られたことも多々あります。伝書鳩にならないように、とにかく商談の数を重ねて、上司への壁打ちや周りの人への相談を徹底し、相談すべきポイントの線引きが以前よりできるようになりました。
うまくいかなかった時をふりかえると、自分がしたいことをお客様に押し付けていて、お客様が何をしたいのかお聞きし安心感を持ってもらうということができていなかったと思います。
―なぜ銀行員からM&Aコンサルタントに転職しましたか?
転職したのは28歳になる年で、残りの20代と30代前半のキャリア形成期において、働くことに振り切って成長したい気持ちがありました。また成長産業で働きたい理由から転職を決断しました。銀行には計7年間いて、5年目くらいまでは楽しかったです。一方で決められたレールの中で規制もルールも厳しく、型にはまった仕事しかできない息苦しさもありました。
よく「銀行員らしくない」と言われていた中で、尊敬していたお客様から、コンサル職を勧められたこともきっかけになりました。自分ではすごく銀行員っぽいなと思って働いていましたが(笑)。元々働くことが好きで仕事をしていると楽しいと感じますし、成長意欲は強い方だと思います。お客様も、社員も成長意欲で溢れている環境で働けている今はとてもありがたいです。時には大変だなとか、しんどいなと感じる場面ももちろんありますが、大前提としてすごく楽しいので不満はありません。また親友のお父さんが当社で3年前に会社を譲渡した方で、転職前にもらったアドバイスにも背中を押されました。ただ「すごく大変だぞ」と言われましたが(笑)。
―日本M&Aセンターの良さはどんなところですか?
体育会系の営業パーソンが多く、体力的にはきついこともありますが、人間関係はさっぱりとしていて仕事がしやすいところが好きですね。モチベーションを上げやすい環境で、四半期ごとの決算月が来ると、「決算月辛いね」ではなくて、「決算月が来たね。出番だね」と言ってもらえ、やる気がでますね。M&Aコンサルタントは自分を成長させてくれる仕事で、M&Aをしたお客様の満足そうな姿を見ると、うれしいですし仕事が楽しいと感じます。
―仕事での気付きはありましたか。
M&Aコンサルタントの仕事はやれることが無限にあります。資料づくりや考えることも数え切れません。だからこそシンプルに考えることを大切にした上で、納得できるまで向き合うようにしています。着実に前に物事を進めて、頭をすっきりさせて仕事をする。目の前のお客様に向き合う仕事なのに、あれもこれも考えてしまって真剣に向き合う時間が10分の1になってしまったら意味がありません。面談中は常にスポーツの試合のように目の前のことに向き合っています。
―目標や夢を教えてください
あえて先のことを明確に決めず、目先のことにまず真っ直ぐに向き合うことをモットーにしています。振り返ったときに「あの時楽しかったな」「頑張っていたな」と思えたら素敵ですよね。充実感のある日々をどうやったら過ごせるかと考えると、結局は結果を出して成長を感じる時だと思っています。とにかく今期も早く目標を達成できるように頑張りたいです。中長期的に考えた時にどこでも働けるマインドやスキルを身に付けるため、仕事に真摯に向き合っていきます。
プロフィール
日本M&Aセンター 業界再編1部
太田 麗子(おおた・れいこ)
東京都出身。2016年に横浜銀行に新卒で入社し、個人営業・プライベートバンク業務を経験。
2023年4月に日本M&Aセンター入社。
趣味はスキューバダイビング、海外旅行。