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【スタッフMVP】リスクマネジメントにより品質と信頼を支える仕組みをつくる・村山 晴香さん

【スタッフMVP】リスクマネジメントにより品質と信頼を支える仕組みをつくる・村山 晴香さん

M&Aにおけるリスクやトラブルと向き合い、安全・安心を実現するための仕組みづくりに尽力し、2025年度のスタッフ年間MVPを受賞した日本M&Aセンター リスクマネジメント部 村山 晴香さん。業務で心がけていることややりがいを聞きました。

※所属・役職は取材当時。

関係部署と連携しながら問題解決を進める

―2025年度スタッフMVPを受賞された感想を教えてください。

日本M&Aセンターでは、M&A実行後に譲渡企業オーナーの経営者保証の解除が完了したかどうか、お客様に電話をかけて確認する体制を整えています。M&A後も経営者保証解除が行われない「不適切な買い手問題」を受け、社内運用体制の整備を推進してきました。

私は社内の複数部署と連携しながら仕組み化を進めており、スタッフMVPの受賞は決して自分一人の成果ではなく、多くの方の協力があって実現できたことだと受け止めています。

―これまでのキャリアや現在の仕事内容について教えてください。

前職で営業部門の立ち上げを担う中で、インサイドセールスの業務にも関わるようになり、面白さを感じたことが現在のキャリアにつながっています。

2018年に日本M&Aセンター ISR部(インサイドセールスを担う部署)に入社しました。オペレーター業務からスタートし、スタッフの採用や育成、業務改善、Salesforceを活用した運用設計などにも関わりました。現場での対応だけでなく、業務全体の仕組みを整える経験を積んできたと思っています。

―リスクマネジメント部への異動は希望されていたのでしょうか。

いえ。リスクマネジメント部の増員に伴い、異動を打診されたときにはとても驚きました。ですが、前職や当社のISR部での経験が活かせる領域だと感じています。
M&A業界はいま過渡期にあります。かつてM&A仲介会社の役割は、お客様にM&Aにおけるリスクをきちんとご説明し、ご納得いただいたうえで進めていくものでした。しかしM&Aが一般的なものとなり、誰でもM&Aを検討する時代になったことや、不適切な買い手問題が発生したことは、「リスクを説明し、同意いただく」だけでは全く足りないことを意味しています。日本M&AセンターはM&Aの結果に責任を持つべきだと考え、リスクをしっかり把握し、時にはお客様にM&Aの中止を助言できるよう、会社としての体制を整えました。

現在私は、契約前後のリスク確認や、発生した事象の整理と対応方針の検討を担当しています。M&AコンサルタントやISRが受け取った情報を起点に、どう進めるかを整理し、関係部署と連携しながら問題解決まで進めていきます。

―2025年度の成果を教えてください。

「対応して終わりにしないこと」を常に意識し、「なぜ起きたのか」「どうすれば防げるのか」を必ず整理し、再発防止に向け運用として仕組みに落とし込んできました。その積み重ねによって、リスクマネジメント部で対応する事案の件数は減少傾向にあり、組織全体としての対応力が高まっていると感じています。

2025年度年間表彰式にて「スタッフMVP」として表彰、右は株式会社日本M&Aセンター専務取締役 楢木 孝麿さん

「冷静に整理する力」が信頼につながる

―業務において心がけていることは何ですか?

一番大切にしているのは「一方的に説明しないこと」と「冷静に状況を整理すること」です。お客様とのコミュニケーションにおいては、説明して納得していただくのではなく、事実関係を丁寧に整理しながら認識をすり合わせ、最終的に双方が納得できる状態をつくることを重視しています。トラブルが起きたとき、最初に対応する窓口担当者が動揺する場面もありますが、私が状況を俯瞰して落ち着いて判断することも、大きな役割の一つだと考えています。

―村山さんご自身が冷静に対応できる理由はどこにあると思いますか。

「起きていることを正確に整理する」という意識で業務に取り組んでいることが大きいと思います。感情的に動くのではなく、まずは事実関係を整理し、状況を正しく把握したうえで次のアクションを行うことを徹底しています。お客様対応においては、いただいたご意見についての前提や背景を含めて丁寧に理解し、適切な対応につなげていきます。冷静に整理することは、対応の質を保ち、結果として納得感のある解決につなげるためのプロセスだと捉えています。

このような姿勢の背景には、カウンセリングの学びも大きく影響しています。社会人になってから、キャリア相談の中で勧められたことをきっかけに心理学の資格を取得しました。学びの中で強く感じたのは、「人の話をどう聞くか」という点です。相槌や復唱を通じて認識を揃えることや、言葉の背景にある意図をくみ取ることは、お客様への対応にもそのまま活きています。相手の話を正確に受け取ることが、その後の判断や対応の精度を高め、より適切な対応につながっていくと感じています。

―印象に残っているエピソードはありますか。

トラブル発生時、はじめは強い言葉で話されていたお客様が、丁寧に状況を整理しながら対応を進めていった結果、最後には「今後何かあればあなたに相談したい」と言ってくださいました。真摯に向き合い続けることで信頼につながるという実感が得られた経験でした。

品質と信頼を支える「仕組み」をつくる

―今後取り組んでいきたいことを教えてください。

これまで構築してきた運用を、より安定して機能させていきたいと考えています。トラブル対応やリスク管理は、経験や判断力が求められる場面も多いため、情報共有や運用整理を進めながら属人化を減らしていくことが重要だと感じています。関係部署と認識をそろえ、運用改善を重ねて、より再現性と精度の高い仕組みへと発展させていきたいです。

―仕事のやりがいについて教えてください。

複雑な状況が整理され、関係者が納得できる形で物事が前に進んだときには大きな達成感があります。また、新たな課題に対して改善を重ね、それが次に活かされていると実感できたときにもやりがいを感じます。
トラブルを完全になくすことは難しいですが、大事なのは一つひとつを整理し、次につなげていくことだと思っています。これからも、現場での対応と仕組みづくりを積み重ねながら、品質と信頼を支え、日本M&Aセンターに安心してお任せいただける体制をさらに高めていきます。

―リフレッシュ方法や仕事との向き合い方について教えてください。

オン・オフの切り替えはあまり得意ではなくて、自然と仕事のことを考えていることが多いので、意識的にこまめにリフレッシュするようにしています。完全に切り替えるというよりは、一度距離を置いて整理するという感覚に近いです。プライベートでは、家で猫と過ごしたり、テーマパークに行ったりすることがリフレッシュになっています。


プロフィール        
日本M&Aセンター リスクマネジメント部
村山 晴香(むらやま・はるか)
神奈川県出身。
自動車アクセサリーメーカーの本社にて営業事務を担当した後、アウトソーシング会社にて伝票入力業務に従事し、営業部の立ち上げにも関わるなどバックオフィス業務を経験。
2018年に日本M&Aセンター入社。インサイドセールスを担うISR部にてオペレーション業務に従事し、スタッフ採用・育成や業務改善、Salesforceを活用した運用設計などに携わる。
インサイドセールス部での経験を背景に、リスクマネジメント部での体制強化の流れの中で同部へ異動。現場で培った知見をもとに、より広い視点での課題解決に取り組む。
現在は契約前後のリスク確認やトラブル対応に加え、事案の整理および再発防止に向けた運用の見直しに取り組んでいる。
趣味はテーマパーク通い、芸術鑑賞。