海外大学を卒業後、2024年7月に日本M&Aセンターに新卒入社し、1カ月間の研修を経て8月に部署配属され、新卒史上最速となる配属5ヵ月目での初成約を果たした成長戦略1部 田中 大進さん。はじめてのディールからの学びや、入社前のアメリカへの野球留学のエピソードなどを聞きました。
―記念すべき初成約ですね!配属5カ月目での成約は日本M&Aセンターの新卒史上最速だそうです。
ありがとうございます。ただ、決して自分だけの力ではなく、先輩のサポートがあったからこそできたことです。今回は成長戦略型のM&Aで、私は譲受け企業を担当しました。上場企業ということもあり成約後には対外的にも発信され、ニュースになっているのを目にしたときは、自分の携わった仕事が形になった実感が持ててとてもうれしかったです。
―ディールを進める中で、特に印象に残っていることは。
お客様からの感謝の言葉です。競合案件から進めることになった際には「こんなに素晴らしい企業を紹介してくださりありがとうございます」、成約後には「引き続きよろしくお願いいたします」とおっしゃっていただいたのが心に残っています。
また、初回面談から約3ヵ月でのスピード成約となったのですが、その大きな要因としてタイミングがよかったんです。取締役会の1時間前に私との面談があり、すぐにその後の取締役会で提案いただき、同日中にアド意向が入りました。スピード感に驚くと同時に背筋が伸びました。
―成約には先輩のサポートが大きかったとのことですが、具体的には。
今回は同じ部署の先輩の室井 優太郎さん、譲渡企業担当の工藤 雅也さんから多くを学ばせていただきました。その中で特に自分には足りないと感じたのが「他者への想像力」です。相手にどういう伝え方をするか、伝えることによって相手がどう思うかという数歩先まで想像し、緻密に話し合っているのが印象的でした。
また、私としては先輩と比べたときに、伝え方や資料作成など、全体的に「丁寧さ」が足りないと反省することが多かったです。室井さんはとにかく丁寧で、書類一つにしてもすみずみまで何度も細かく確認してくださり、準備を徹底する大切さを感じました。
―先輩の教えを受けて、できるようになったと感じたことは。
面談での話し方はディールが進むにつれてだんだんと感覚がつかめてきたように感じます。それは、小さなことでも先輩から指摘を受けたら改善を積み重ねたからだと思っています。例えば、私の場合は会話で「なるほど」を多用していることに指摘されて初めて気づきまして…。こうした自分のクセもすぐに直せるところから意識して変えていきました。今後、絶対に「なるほど」とは言いません!(笑)
―先輩とのコミュニケーションを大切にされていたんですね。
はい。先輩から多くを学ぶべく、わからないことがあれば積極的に聞きに行きました。部長の竹葉 聖さんには「初速が大事」とアドバイスをいただいたので、それを行動指針として、配属初月は行動量で1位を取れるように努力しました。先輩に同行させてもらい、面談でどういう会話をするのか、経営者からどんな質問がでてくるのか、ことこまかにメモに書き留めて振り返りを行い、それを自分の面談にも活かしていきました。部署が明るい雰囲気で、先輩にも聞きやすかったのがとてもありがたかったです。
―高校卒業後はアメリカに留学されたのですね。
野球を小学生から続けていて、高校は強豪校で、神奈川県大会の決勝まで進み、甲子園にはあと一歩及びませんでした。海外に小さいころからあこがれがあったのと、本場・アメリカで野球をしたいという想いから留学を決意しました。サウスウェスタンカレッジというコミュニティカレッジに2年間、その後はカリフォルニア州立大学ロングビーチ校に編入し、5年ほどアメリカで生活しました。
―仕事をするうえで生きていると感じる経験は。
コーチに言われていた「すべての出来事に意味があるからひとつひとつから学べ」という言葉は仕事にも通ずると思っていて今も大切にしています。社会人になった今も、一日一日を無駄にすることなく過ごしていくにはどうしたらよいか、常に考えて行動しています。
また、現地で日本人は私一人という環境でマイノリティの立場でしたが、常に「自信を持て」と言われていました。これも仕事に生きる部分が大きいんです。M&Aコンサルタントは経営者と向き合う仕事なので、自信を持って臨めるようにしっかり準備することを意識しています。
―日本企業に就職したのはなぜですか。
大学3年の時に肩のケガをしてしまい、野球の道は諦めて就職活動に切り替えました。アメリカで過ごす中で、日本のことをアメリカ人から称賛されることも多かったのですが、日本経済が衰退していることに悔しさも感じていました。日本を拠点に日本経済の発展に貢献できる仕事がしたいと考え、日本企業への就職を目指しました。
実は当社のことは高校生の時から知っていました。母が会社を経営していて、当社の担当者とやりとりをする機会があったようで「日本M&Aセンターの人、優秀だったな~」と教えてくれたのをずっと覚えていたんです。
―それは偶然ですね!M&A業界は競合他社も検討されたんですか。
そうですね。もともと経営者を身近に見ていたこともあり、M&A業界には興味があったので競合他社も検討していたのですが、当社への入社の決め手はとにかく人が魅力的だったことですね。たくさんの方にOB訪問をした中で、どなたも志が高く、将来の明るいビジョンを語っていて。卒業した方も「いい会社だった」と振り返っていたのが印象的でした。
―実際に入社されて思い描いたことができていますか。
はい!聞いていたとおりの忙しさですが、日々学びがありM&Aコンサルタントという仕事がとても楽しいです。
―最後に、今後の目標を教えてください。
初成約にあたっては先輩にかなり助けてもらったので、私もこれから入ってくる後輩たちに同じことを返せるように成長していきたいと思います。将来的には、海外経験を生かして当社で海外事業にも携わってみたいです。社内外から信頼されるM&Aコンサルタントを目指して、これからも先輩たちの背中を見て努力していきます!
プロフィール
日本M&Aセンター 成長戦略チャネル 成長戦略1部 田中 大進(たなか・だいしん)
2000年生まれ、神奈川県出身。
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、2024年7月に日本M&Aセンターに新卒入社。
業種特化チャネル 業種特化3部を経て、2025年1月より成長戦略チャネル 成長戦略1部に配属。
日米で16年間投手として活動。右投右打。MAX148km/h。