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【パパ育休体験談】職業はM&Aコンサルタント、本業はパパ・杉山 雄大さん

【パパ育休体験談】職業はM&Aコンサルタント、本業はパパ・杉山 雄大さん

大手金融機関を経て、2021年11月に日本M&Aセンターに入社し、現在は証券会社と提携する部署で受託(提携仲介契約の締結)までを専門に担当する杉山 雄大さん。2026年4月に第三子となる次男が生まれ、約1カ月間の育休を取得しました。“育休を取らなかったら一生わからなかった発見があった"と語る杉山さんに、育休取得のエピソードや子育てへの想いを聞きました。

※所属・肩書等は取材当時。

3人目で初めて育休を決意した理由

―第3子のご誕生、おめでとうございます。3人目で今回が初めての育休とのことですが、取得しようと思ったきっかけを教えてください。

1人目と2人目のときは育休を取得しませんでした。当時は周囲にも男性の育休取得者が少なく「育休を取る」という発想があまりなかったんです。
ただ今回は3人目ということもあり、妻が新生児につきっきりになる中で、上の子2人の面倒を見なければいけませんでした。そのためゴールデンウィークを挟んだ2026年4月20日から5月20日までの約1カ月間の育休を取得しました。

―杉山さんはどのような業務をされているのでしょうか。

現在は大手証券会社へ出向しており、M&Aニーズや譲渡ニーズのあるお客様との面談に同行し、日本M&Aセンターへつなぐ役割を担っています。担当エリアは神奈川県や静岡県を中心とした東海エリア、そして北海道も担当しています。毎朝担当支店向けにM&A勉強会を実施し、その後は支店担当者と一緒にお客様を訪問します。1日に3件ほど同行することが多く、事務所に戻って翌日の準備や事務処理をして1日が終わります。北海道も担当しているので、多いときは月に2回ほど北海道に行っています。

出向している立場ということもあり、正直最初は「1カ月も休むのは無理だ」と思いましたが、冷静に考えると家が回らなくなる。家族のために働いているのだから、今は家族を優先すべきだと思い取得を決めました。

―育休取得を会社や周囲へ伝えたときの反応はいかがでしたか。

非常に前向きでした。上司にも出向先にも伝えましたが、「3人目なら当然だよね」「しっかり面倒みてきて」という反応でした。担当支店についても、他の出向者がフォローしてくれる体制を整えていただきました。当社の出向メンバーからは「こちらで対応するので大丈夫ですよ」と言ってもらえて、本当にありがたかったです。

―育休取得前に意識して準備したことはありますか。

とにかく早めに周囲へ伝えることを意識しました。1カ月以上前から関係者に対しては「その期間は不在になります」とお伝えしていました。結果として、「杉山さんに相談したかったのに」というようなことはほとんどなく、育休前に仕事の多くを整理することができました。むしろ休むと決めてからの方が仕事ははかどりましたね。

育休を取らなかったら一生わからなかった、 新たな発見

―実際の育休中はどのように過ごしていましたか。

私の場合は、新生児というより上の子2人の担当だったので、朝起きて、一緒にご飯を食べて保育園へ送り、子どもが保育園に行っている間は家事をしたり、妻が休めるように新生児のお世話をしていました。上の子達の保育園が終わると迎えに行って、お風呂に入れて、寝かしつける。毎日ずっと子どもたちと一緒にいましたね。送り迎えもほぼ毎日したので、保育園との関わりがすごく増えました。

―育休中の失敗エピソードがあれば教えてください。

たくさんあります(笑)。特に印象に残っているのは、お弁当づくりです。保育園で月に一度お弁当の日があり、ちょうど私が育休中のタイミングと重なりました。普段ほとんど料理をしないのですが、「せっかくだから自分で作ろう」と思って一生懸命準備しました。私は子どもが好きな揚げ物中心のお弁当を作っていたのですが、「彩りや見た目も大事」と妻からダメ出しされてしまって。最終的に合格したのはおにぎりだけでした。彩りや詰め方、食材の配置など、子どもが喜ぶお弁当にはいろいろな工夫があることを初めて知り、それも良い経験になりました。

―育休を取ったからこそ気づけたことはありましたか

保育園での子どもたちの様子を知れたことは大きかったです。先生やお友達の顔と名前が一致するようになりましたし、「○○ちゃんのパパだ!」と声をかけてもらうことも増えました。子どもたちが普段どんな環境で過ごしていて、何が好きなのか、誰と仲が良いのかを見ることができました。これまで知らなかった子どもたちの世界を覗くことができたのは、とても貴重な経験でした。

―育休中に大変だったことはありますか。

正直、後半はかなり大変でした。普段は仕事で大人同士のコミュニケーションをしていますが、それが突然なくなります。毎日子どもたちと向き合う生活になり、精神的な疲れを感じることもありました。自分でもわかるほどイライラしやすくなったり、普段なら怒らないことで怒ってしまったりすることもありました。
最近は「男性の産後うつ」という言葉も聞きますが、少しその気持ちが分かったような気がします。だからこそ、日々子育てをしている妻の大変さを実感できました。これまでも育児を手伝っているつもりでしたが、実際は一部分しか見えていなかったんだと気づきました。育休を取らなかったら、一生わからなかったかもしれません。

育休を通じて見つけた父親としての覚悟

―育休を通じて得た価値観を教えてください。

将来、子どもが成長したときに親として伝えなければいけない場面は必ずあると思っています。その時に、普段全く関わっていない父親が突然現れて何かを言っても、きっと子どもには響かないと思うんです。だからこそ、日常的に関わり続けることが大切だと感じました。

―最後に、ご自身のモットーを教えてください。

「職業はM&Aコンサルタント、本業はパパ」です。
今は子どもと夕食を食べて、お風呂に入れて、寝かしつけることが自分の本業だと思っています。もちろんM&Aコンサルタントとして成果も出したいです。ただ、本業がパパであることは忘れたくありません。限られた時間の中で成果を出せるモデルケースになれたらいいなと思っています。
そして育休で終わりではなく、その後も継続して子どもたちや妻と向き合っていきたいです。いつか妻から「あの時育休を取ってくれて本当に良かった」と言ってもらえればうれしいです。


プロフィール
日本M&Aセンター 証券提携二部
杉山 雄大(すぎやま・ゆうだい)
1994年生まれ、鳥取県出身。
東京農業大学卒業後、三井住友銀行に入行。その後SMBC日興証券に出向し、銀行・証券ビジネスを経験。2021年11月に日本M&Aセンター入社。入社後複数の大手証券会社への出向を経験し、数多くの受託実績を持つ。趣味は6歳から続けているサッカー。現在3児の父。