
2020年に新卒で日本M&Aセンターへ入社し、経理一筋でキャリアを築いてきた財務経理部 小檜山 怜央さん。売上管理や決算業務だけでなく、システム導入や社内ルール整備などにも携わり、会社の成長を支える土台づくりに取り組んでいます。2025年度には社内で顕著な実績を残したプロジェクト担当者に贈られるプロジェクトオブザイヤー金賞を受賞しました。仕事で大切にしている「柔軟性」と「公平性」、そして経理として描く未来について話を聞きました。
※所属・肩書等は取材当時。
―2025年度のプロジェクトオブザイヤー金賞を受賞した「経費精算改革プロジェクト」について教えてください。
ガバナンス強化の流れを受けて、当社の経費精算に関するルールが厳しくなる中、現場からは「手続きが複雑」「(経費精算システムが)使いづらい」という声が上がっていました。
そこで経理だけでなく、マーケティング本部・営業本部とも連携し、現場の実情や課題を共有しながら経費精算の仕組み・運用を大きく見直しました。当初は新たなシステムを導入する方向で検討していましたが、部門を超えて議論を重ねた結果、申請ルールやチェック体制の変更、外部サービスとの連携・拡充を進めたことにより、現場の業務を大幅に省力化し、負担を軽減することができました。ガバナンスを維持しながらも、業務の質と全社員の生産性向上に資する改善につながった点について、会社から高く評価していただけたと思っています。

―プロジェクトを通じて得た学びはありますか。
現場の声を聞くことの重要性です。振り返ってみると、それまで十分に現場の意見を拾い切れていなかった部分もあったと反省しました。
バックオフィス側が良かれと思って作ったルールでも、当事者である現場にとっては負担が大きくなる場合があります。今回のプロジェクトでは現場の方々にも参加していただきながら進めたことで、「正しいことを正しく」行うことと「現場に寄り添う」ことの両方が大切だと改めて実感しました。自分の仕事に対する考え方が大きく変わるきっかけにもなりましたね。
―新卒で日本M&Aセンターに入社した理由を教えてください。
大きくは3つあり、まずは会社の成長性です。業界とともに会社が大きく成長していて勢いがあり、「これからさらに伸びていく会社だな」と感じたことが興味を持ったきっかけでした。
また、当時は新卒採用で職種別の採用ルートがありました。大学では商学系の勉強をしていてもともと数字を扱う仕事に関心があったので、総合職でさまざまな配属の可能性があるよりも、経理としてキャリアを積んでいける可能性が高い環境にも魅力を感じました。
そして何より、M&Aという事業の社会貢献性です。会社として後継者不在という社会課題に向き合い、その解決に携われることに惹かれました。
―入社前、経理の仕事にはどんなイメージを持っていましたか。現在担当されている業務についても教えてください。
入社前は、決算や監査対応といった会計業務が中心というイメージを持っていました。もちろんそうした業務も担当していますが、実際には社内ルールの整備やシステム導入・運用など、会計業務に留まらない、会社全体の仕組みづくりに関わる機会も多くあります。
特にシステム導入や運用改善は入社前には想像していなかった仕事でした。当社の制度や運用は日々進化しているため、経理には数字を管理するだけでなく、変化に対応しながら組織を支える役割も求められます。今は、そうした仕組みづくりを通じて会社の成長を支えていくことも、経理の大切な仕事だと感じています。

―日々の仕事で大切にしていることを教えてください。
「柔軟性」と「公平性」です。経理はM&Aコンサルタントをはじめ、さまざまな部署の社員から相談を受ける機会があります。ルールだけを見て「できません」と答えるのは簡単ですが、それぞれに事情があります。まずは背景を理解し、できるだけ柔軟に考えることを大切にしています。一方で、特定のケースだけを認めてしまうと、それが前例になってしまうこともあります。ガバナンスを守るためには、公平性も欠かせません。現場の事情に寄り添いながらも、会社全体として正しい判断をするためのバランス感覚を持つように意識しています。
―ご自身の強みや得意なことは何だと思いますか。
物事を整理することは得意で、ゼロから何かを生み出すというよりは、既存の仕組みを改善したり発展させたりする方が向いていると感じます。また、もともと細かなところが気になる性格なので、数字や運用上の違和感に気付けることも経理の仕事では強みになっています。
―日本M&Aセンターの経理ならではの魅力は何ですか。
上場企業ならではの経理業務に携われることはもちろん、海外を含むグループ会社の管理や連結決算など、幅広い経験ができる環境は大きな魅力だと思います。また、M&A業界自体がまだ発展途上であり、そのリーディングカンパニーで働けることも大きな価値だと感じています。
―経理として、会社にどのように貢献できていると感じますか。
会社の成長を支える土台づくりに関われていることだと考えています。会社として成長していくためには、M&Aコンサルタントが売上を伸ばすことはもちろん重要ですが、それを支える仕組みやガバナンスも欠かせません。
経理は会社の数字を扱う「最後の砦」です。経理が正確な仕事をすることで日本M&Aセンターがコアバリューとして掲げる「正しいことを正しく」という考え方を社内に浸透させる役割も担っていると思っています。
―休日はどのように過ごしていますか。
漫画を読んだり、一人でゆっくり過ごしたりすることが多いですね。大勢で賑やかに過ごすより、自分のペースでリフレッシュする方が好きです。最近はジムにも通っており、健康維持も兼ねていますが、気分転換にもなっています。

―周囲からはどんな人だと言われますか。
「新卒に見えない」と言われることが多いですね(笑)。入社した頃からよく言われていて、自分ではあまり意識していないのですが、落ち着いて見られることが多いようです。
仕事では短期的に全力で走り続けるとことより、長く安定して成果を出し続けることを大切にしています。普段から少し余裕を持つことを心掛けているので、急な依頼やイレギュラーな対応にも冷静に向き合えるのだと思います。内心は焦ったり慌てたりしているのですが、それがあまり表に出ないタイプなのかもしれません。
また、自分では比較的穏やかな性格だと思っています。経理はさまざまな部署と関わる仕事ですし、ときには厳しい意見をいただくこともあります。それでもまずは相手の話を聞き、背景を理解したうえで整理することを大切にしています。
―今後の目標を教えてください。
まずは経理・財務の専門知識をさらに高めていきたいと思っています。経理は会社の数字を最もリアルに見ている部署です。その立場だからこそ、将来的には経営に対しての提案ができる存在になりたいと考えています。
また、AIやDXによってバックオフィスの仕事も大きく変わっていくはずです。そうした変化にも柔軟に対応しながら、より付加価値の高い仕事に挑戦していきたいです。経理として数字を管理するだけでなく、会社の成長を支える仕組みづくりにも貢献していきたいと思っています。
プロフィール
日本M&Aセンター コーポレート本部 財務経理部
小檜山 怜央(こびやま・れお)
1996年生まれ、埼玉県出身。慶應義塾大学卒。
新卒で日本M&Aセンターに入社。入社以来、一貫して経理部門に所属。請求書発行や仕訳入力等の日次業務から四半期・年次決算業務まで幅広く担当。加えて、経理系システムの導入・運用、経理関連の全社ルールや規程の策定にも携わっている。




