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竹内直樹社長に聞く、育休取得を通して語る社員への想い

竹内直樹社長に聞く、育休取得を通して語る社員への想い

日本M&Aセンターの男性社員の育児休暇取得率は2020年度0%でしたが、2023年度は31.6%と上昇しています。日本M&Aセンターの竹内 直樹社長も育休を取得された一人。育休を通して感じたこと、社員の活躍に対する想いを聞きました。 

連続して育児をすることで見えてくるもの 

―育休取得に至った経緯を教えてください。 

2024年2月下旬、日本経済新聞で「男性育休に目標設定義務」という内容の記事を見たことがきっかけです。子供と過ごす時間をしっかりとりたいと考えていたのもあります。平日は遅くなることが多く、帰宅するのは基本的に子供が寝たあと。休日もゴルフや会食があり、なかなか家族との時間を確保できていなかったので、育休は貴重な機会でした。取得にあたっては、役員も社員も大賛成してくれました。日本M&Aセンターホールディングスの三宅社長からは、「きちんと育児をするように」と念を押されました。妻は「本気?」と驚いていましたが、取得したい理由を話すと理解し喜んでくれました。 

―育休期間はどのように過ごされましたか。 

想像以上に大変でした。朝起きてオムツを替える、あまり食べてくれない離乳食を食べさせる、遊ぶ、絵本を読む、散歩に行く、お風呂に入れる、ミルクをあげて抱っこで寝かしつけそっとベッドに置く、この繰り返しです。毎日続けて身体がボロボロになりました…。個人的には、寝かしつけが一番大変でしたね。抱っこで寝かしつけてもベッドに置くと泣いてしまいもはや戦いですが、寝てくれたときのよろこびはひとしおです。 

―育休期間はいかがでしたか。 

まず思ったのは、育児は常に先読みをする必要があるということです。子供が何を考えているのか、子供が伝えようとしているメッセージは何なのかを考えるようになりました。毎日一緒に過ごしていると、「今はきっと眠たいんだな」というように、なんとなく予測できるようになります。これは週末子どものお世話をするだけでは難しくて、連続して育児をしないとわかりません。ビジネスにも共通する部分があり、続けて見ることで見えてくるものがあります。 

育休期間は楽しく過ごすことができましたが、それでも数日経つと、昼も夜も区切りがなく続くルーティンに、終わりが見えないとも感じました。子育ての大変さを身をもって実感し、楽しんで子育てをしてくれている妻への感謝の気持ちが大きくなりました。苦労を知ったうえで会話でき、家族とのコミュニケーションがより深まったと思います。社員の皆さんにも、視野を広げ、家族との関係を深めるために、2週間以上の育休取得をぜひ勧めたいです。 

―現在はどのようにされていますか。 

休日のお風呂や寝かしつけは私もしますが、平日は正直子育てに関われていないのが現状です。ただ、ベビーシッターや家事代行も利用しています。会社で補助制度もあるので使いやすいです。 

―育休を通しての気づきはありますか。 

仕事とは違った頭の回転が必要でした。仕事とはまた違う忙しさで、すごく忙しいけれど、一方で休めた感覚もありました。実際会社に戻ると頭の回転も良くなり生産性が上がりました。取得を躊躇する人もいるかもしれませんが、“急がば回れ”で勇気を出して育休を取得したほうが、仕事の面でもプライベートの面でも効率が上がるのではないでしょうか。これは社長だから言っているわけではなく、個人として本当に実感しています。 

―日本M&Aセンターの男性育休取得率は31.6%ですが、政府は2025年までに50%という目標を掲げています。 

部長職で育休を取得してくれている人もおり、取得者や人事部がいい効果を出してくれた結果がこの31.6%に繋がっていると思います。政府が男性育休取得率50%を目指すことは素晴らしく、我々も目指します。 
全員取得するべきだと思う一方、M&Aの仕事は、企業の“外科医”とたとえられることもあって、企業の社長の人生を背負ってビジネスをしています。忙しさもよくわかっているので、将来的にはそのあたりもサポートできる仕組みも構築していけたらと思います。 

人生を時間軸で考える 

―現在世の中で多様な働き方が進んでいますが、ワーク・ライフ・バランスについての竹内さんのお考えをお聞かせください。 

人によって重視することは異なるので、ワークとライフのバランスを半々に保つことが必ずしも正解ではないと思います。各家庭や個人の価値観が尊重されるべきで、組織も周りの人も、互いに認め合う環境を醸成することが必要だと考えています。 

もう一つ重要なことは、人生を時間軸で考えることです。頑張らなければいけないとき、少し仕事のペースを落として家族に寄り添うべきときなど、様々なステージがあるでしょう。全社員で守るべき組織の価値観もあります。個人の価値観を尊重し、相談しあえる環境を作りながらも、人生の時間軸や組織の価値観も踏まえ、今何をすべきなのか各々が考えて行動する組織が理想です。 

日本M&Aセンターのフィロソフィーの中に、「振り子を振りきる」という言葉があります。一見して相反すると思われること、いずれにも全力で取り組むというまさに日本M&Aセンターらしい言葉です。私も家族との時間も大切にしつつ、社員の個を尊重して活躍を支援し、会社をさらに大きく、成長に導いていきたいと思っています。