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日本M&Aセンター 成長戦略チャネル 成長戦略1部 末崎 智弘(すえざき・ともひろ)さん、吉田 萌(よしだ・もえ)さん、 法人チャネル 東日本事業法人3部 太田 麗子(おおた・れいこ)さん、村田 祥隆(むらた・よしたか)さん
M&Aコンサルタントは、「成果主義ゆえ、個人で仕事に取り組む」というイメージを持って入社した人が少なくありません。
日本M&Aセンターでは、新入社員と先輩社員が2人1組となる「2in1制度」、通称「ニコイチ制度」など、早期に活躍できるよう支援する取り組みを行っていますが、実際はどうなのか。現場で働くメンバー4人に、M&Aコンサルタントの仕事のリアルな働き方を語っていただきました!
――今回は、上司×部下による本音トーク会ということで、日々の業務の中ではどのような関わり方をされているのでしょうか。
太田さん(部下):私は、相談したいことや報告すべきことがあれば、上司の村田さんが出張先でもどこにいても電話しています!また、目先の業務を追いかけていて状況報告が出来ていなかった時には、村田さんから状況を聞いてくださるので、一度立ち止まって整理できています。村田さんはグループメンバー全員にやっていて、自身の仕事もやりながらメンバーが担当する案件もすべて把握してくれているので、心強いです。
村田さん(上司):2023年度は2in1制度で、ペアを組んで仕事をしていました。今年はペアではなくグループのリーダーとメンバーに立場が変わりましたが、コミュニケーションの取り方は変わっていません。
太田さん:正直入社する前は、チームより個で働く印象を持っていたのですが、全然孤独を感じることはないですね。あと、もっと疲れた感じで働いているのかと思ったのですが、楽しそうに働いている人が多いです!
末崎さん(上司):私たちの場合は、基本的には部下の吉田さんから相談を受けてアドバイスする形です。相談をしてもらいやすい雰囲気づくりもそうですが、何より信頼関係が大事ですので1日1回は会話をするようにしていますね。一方で、顧客開拓など1人で行動することもあるので進捗などを把握するようにしていますが、一連の動きは元々できていたので安心して見ています。
吉田さん(部下):私は猪突猛進なところもあるのですが、上司の末崎さんから常にニュートラルな状態で指導していただけるので、相談するたびに軌道修正ができています。毎回目的を正してくださるので、そうした環境を作っていただいてありがたいです。
――それぞれ上司から見た部下の仕事ぶり、部下から見た上司について教えてください。
村田さん: 太田さんは1つ1つ着実に積み重ねていくタイプだと感じています。例えば、M&Aの最後のフェーズに株式譲渡契約書の草案作成があるのですが、何回も声に出して読んでしっかり内容を確認していました。そうした愚直に取り組む姿勢が成果にも表れていると思いますね。
太田さん:村田さんは、とにかくポジティブで責任感が強い印象です。指摘や指導をいただく際は丁寧に教えていただけますし、「なぜそう思ったのか」を必ず聞いてくれるので、村田さんのおかげで思考力を伸ばすことができました。
村田さん:時には厳しい言葉を投げることもあるのですが、打たれ強いですね。根底に、経営者の役に立ちたい想いとか、成長したい想いとかがあるからだと思うんです。私自身も、その想いを感じるからこそ、ちゃんと向き合いたいと思っています。
太田さん:グサッとくるときもありますけどね(笑)入社当初は、考え方に柔軟性を持つことができなかったのですが、村田さんから「自分の限界は自分で広げていくしかない」と言われました。今の自分に響く、納得いく言葉をいただけますし、相談させていただいたことに対して、厳しいことでもストレートにはっきり伝えてくれるのでとてもありがたいです。
村田さん:私自身、30歳を超えて入社して、どこか殻を破れないままでいた時に、当時の上司のアドバイスで1つ階段をのぼることができました。特に入社から3年までが重要な期間だと実感したからこそ太田さんにも伝えるべきことは伝えるようにしています。
――続いて、吉田さんの上司である末崎さんはいかがでしょうか。
末崎さん:吉田さんは、「熱量」と「やりきる力」が突出していて、ビジネスパーソンとしての素質の高さを感じています。設定した目標に向かって継続して行動していますし、経営者と話す時の声からも熱量を感じます。前職で培った経験も大きいと思いますが、その素質が備わっているのは指導する側としてもやりやすいです。
吉田さん:めちゃめちゃ嬉しいです!後で録音データください(笑)
契約を取りたいとか売上を作ることをモチベーションにする人もいると思うのですが、末崎さんからは、M&A仲介の大義をベースにした仕事への向き合い方を教えていただきました。すべての企業にはストーリーがあること、経営者に寄り添って支援すること。これが私自身のモチベーションになっています。
末崎さん:自分の言動に自信がある時もない時も、安定しているのはなかなか教えてできることではないですし、これからの成長にも期待しているところです。
――吉田さんと太田さんは、プライベートでも非常に仲が良いと聞いています。それぞれどんな存在ですか。
太田さん:夜に1時間だけ会って、お互い喋りたいことをバーッと喋って、解散!みたいな感じです!いつもありがとうございます!(笑)
吉田さん:連絡したらすぐに反応してくれるので、そういう人が近くにいるのは嬉しいです!
太田さん:私はこれまで、先々のことを考えて行動してきたのですが、考えすぎても仕方がないと思うことも多くありました。今は、目先のことを精一杯頑張って、後で振り返った時に、あの時頑張ってよかったと思えるようにしたいと考えています。年齢を考えた時には、仕事もプライベートも将来を見据えなければいけないと思うこともあります。そういう時に、年齢が近くて同じように働いている吉田さんがいることは、自分の気持ちや考えを整理するうえでも心強い存在ですね!
吉田さん:私の周りには結婚して出産している友人もいれば、バリバリ働いている友人もいて、同世代でも人それぞれ時間やお金の使い方の価値観が年々変化していることを感じますね。女性のM&Aコンサルタントの数がまだまだ少ないからこそ、同じ職場で同じ仕事をしている人がいるのは心の支えになります。
――M&Aコンサルタントとして、自身が成長できていると感じる部分はありますか。
吉田さん:M&Aコンサルタントに必要なウォームハート(経営者に寄り添う力)、クールヘッド(冷静な分析や調整力)は成長しつつあると感じています。前職は不動産営業だったので、お客様のライフプランに寄り添うという意味では100%ウォームハートで仕事をしていました。その経験を活かしつつ、今はクールヘッドも少しずつですが鍛えることができています。まだまだ成長し続けたいと思います。
太田さん:思考力だと思います。疑問に感じたことをすぐに聞くのではなく、一度自分の考えを導き出すようにしています。そうすることで、建設的なコミュニケーションが取れていると感じます。
村田さん:男性、女性問わず、ちゃんとコミュニケーションが取れる関係、お互いが言いたいことを言い合える関係でいたいと思っています。
末崎さん:私は子どもが2人いて妻も働いています。自分の経験も参考にしながら、今という時間をどう過ごしてもらうか考えた上で、アドバイスするように心がけています。ライフステージの変化を迎えた時には、どうしても仕事や自分自身にかける時間がなくなってくると思いますが、組織体制としてまだまだ改革の余地はあるのかなと。
村田さん:私は前職が人材業界で、他の業界に比べて女性が多い職場で、当時の上司も女性でした。仕事内容に違いはあれど、子どもがいて時短勤務しながら成果を上げている方を間近で見てきました。日本M&Aセンターにも、効率良く仕事をして成果を出している人もいるので、できない仕事だと思ったことはありません。仕事のやり方を間違えないように、道を示すのは大事かもしれません。
末崎さん:成果を出し続けられる人がいる一方で、中にはそうでない人もいます。組織が大きくなっているからこそ、個人の強みを活かすマネジメントは重要だと考えていて、部署や拠点の転換も選択肢としてあっていいと思っています。だからこそ中長期で付き合いができる関係づくりも大事にしています。
――M&Aコンサルタントのやりがいはどんなところに感じていますか。
太田さん:私は、買い手企業を担当する部署で仕事をしています。会社をどう成長させていきたいのか、どんなビジョンを描いているのか経営者と議論できることに面白みを感じています。日本を元気にしたいと考える経営者を、M&Aを通じて支援できることにやりがいを感じています。
村田さん:私も買い手企業を担当する部署で、数十億から数百億規模の会社の経営者と経営戦略について議論できることにやりがいを感じています。挑戦することにワクワク感を持っている経営者が多いので、ビジネスパーソンとしても1人の人間としても学びが多く、非常に刺激になっています。
末崎さん:経営者と経営の最前線で方針を考え、経営者に近い場所で仕事ができることは魅力ですね。
吉田さん:私も、日々経営者の方々と会社の将来をどうしていくかディスカッションして、会社を譲り受けてして成長するのか、譲渡して成長するのか、その決断を支援できることにやりがいを感じています。
――最後に、みなさんの今後の目標を教えてください。
吉田さん:M&Aは一筋縄ではいかないことが多くあります。まだまだ足りない知識や経験があるので、1つずつ積み重ねていきたいです。そして、今以上に経営者の力になれるM&Aコンサルタントになりたいと考えています。
末崎さん:部長になることは1つ目標としています。そして、1人でも多くのM&Aコンサルタントを育成することで、中堅・中小企業に寄与できる件数も増えると思いますので、これからも研鑽を重ねていきます。
村田さん:リーディングカンパニーだからこその視点や取り組みは大事だと感じています。当社は、管理職でも一定のポジションまでは、プレーヤーとマネージャーの両方を求められる点が私はありがたいと感じています。自己成長を望んで転職してきたので、個人目標を達成しつつ部下の目標達成のサポートができることは、ビジネスパーソンとして恵まれた環境だと思います。私も部長になることが目標ではありますが、まずは目先の仕事に全力で取り組み、数年後振り返った時に頑張ったと思えるようにしたいです。結果は後からついてくると信じています。
太田さん:女性でM&Aコンサルタントは大変そう、きつそうなどのイメージを持たれている方も多いと思っています。当然、経営者と相対するので楽な仕事ではありませんが、私自身は楽しく、そして日々刺激をもらいながら充実感を持って仕事ができています。ただ楽しいと発信するのではなく、周りから見られた時に楽しそうに働いていると思われるような人になりたいと思います。それで、女性でM&Aコンサルタントを目指す人が増えてくれたら嬉しいですね。
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