
2024年に日本M&Aセンターへ新卒で入社後、上場企業グループのM&Aを担当する部署での業務経験を経て、2025年1月よりプロマーケットへの上場支援を担う部署へ参画した渡邉泰斗さん。
着実に成果を積み上げ、2025年度においてはスタッフ部門新人賞を受賞しました。
当初は「価値を提供できていない」と悩み続けていたという渡邉さんが、その状態からどのように抜け出し、成果につなげていったのか。転機となった出来事と仕事への向き合い方について聞きました。
※所属・肩書等は受賞当時。
―スタッフ部門新人賞受賞、おめでとうございます。受賞に対する率直なお気持ちを教えてください。
正直なところ、自分が選ばれるとは思っていませんでした。受賞の事実を知らされたのが壇上に上がる直前で、喜びよりも「スピーチどうしよう」としか考えられませんでした。受賞した実感が湧いたのはその後でした。社内でいろんな方に声をかけていただいて、認知してもらえているんだと感じましたし、仕事もよりしやすくなった実感があります。
一番嬉しかったのは、横田 賢一部長が私を新人賞に推薦してくださっていたと知ったときです。普段あまり面と向かって褒められないので、見えないところで応援してくださっていたことを知り、それがすごく嬉しかったです。

―就職活動の軸や入社の決め手を教えてください。
父の影響が大きかったと思います。父が金融業界で働いていて、企業の意思決定に関わることの影響の大きさを感じていたこともあり、将来的にはお客様の立場に寄り添いながら本質的な価値を提供できる存在になりたいと考えていました。そうした中で日本M&Aセンターを知って、1年目から経営者と直接向き合って、会社の将来に関わることができる点に魅力を感じました。
最初はM&Aコンサルタントのインターンシップに参加していたのですが、会社について調べる中で、プロマーケット市場への上場支援業務を担うTOKYO PRO Market(TPM)事業部の存在を知りました。TPMはこれからさらに認知が広がっていく可能性があると感じて、「その立ち上がりに関われるのは面白そうだな」と思い、最終的にはTPM一本で志望しました。
―現在所属されている部署の役割や、ご自身の業務について教えてください。
TPM事業部はプロマーケット市場への上場支援を行っています。当社は、上場準備会社の支援や審査を担う「J-Adviser」という資格を取得しています。J-Adviserは、一般市場(東証グロース市場など)に上場する際の主幹事証券のような立ち位置で、上場プロセス全体を支援します。TPM事業部の中でも上場推進部や上場審査部に分かれていて、私の所属する上場推進部は、上場を検討している企業にプロマーケット市場についてご説明したり、企業が抱える課題を上場を通じてどう解決できるかをご提案する役割を担っています。
プロマーケットはまだ認知が十分に広がっていない市場でもあるので、セミナーや勉強会を通じて情報発信を行い、市場の認知を広げていくことも大切な役割だと感じています。
日本M&Aセンターにおいては、上場支援にとどまらず、その企業にとって最適な成長戦略をご提案できる点も特徴だと思います。上場後の成長戦略としてM&Aをご提案したり、場合によっては、そもそも上場よりもM&Aの方がお客様の目的に合致していることもあります。企業の成長を幅広く支援できる点が、この事業部の強みだと感じています。

―入社当初、最も大きな壁は何でしたか。
知識や経験不足から経営者の方に対して何も価値を提供できていないという感覚がありました。話せることが少なく、当時は「社長の時間を奪っているだけだな」と感じることが多くありました。話している内容も一般論ばかりで、相手にとって意味のある時間になっていないことは自分自身が一番痛感していて、お客様に申し訳ないと感じていました。
―特に印象に残っている苦しい場面はありますか。
何か一つの出来事というよりも、「今日もまた価値を出せなかった」という感覚が毎日続いていたことですね。面談のたびに同じような反省を繰り返し、自信も削られていく。その期間が3カ月ほど続いていたことが、精神的には一番堪えました。
―その状況をどのように乗り越えましたか。
最も大きな影響を受けたのは、先輩の面談に同席させてもらった経験です。先輩は、企業ごとの現状や課題に本気で向き合っていて、提案内容ももちろん企業によって異なります。自分は毎回同じ話し方で「良いものを紹介する」にとどまっており、「目の前のお客様にとって本当に必要かどうか」を考えきれていなかったと気づきました。
そこからは、企業ごとのニーズに合ったデータや事例を基に資料を作り替えるなど、提案の中身を変えていきました。1社1社のことを真剣に考え、本気で「この会社に良くなってほしい」「相手に意味のある時間を提供したい」と思うようになったことで、少しずつですが、自分の言葉が相手に届いている感覚が出てきました。
結果として契約にもつながり、紹介や勉強会の機会も増えていきました。自分の関わり方が変わることで、仕事の進み方や見え方も変わっていったと感じています。先輩方には、悩んでいた時期夜遅くまで悩みを聞いてもらったこともあり、本当に感謝しています。

―その経験を通じて、仕事に対する手応えや実感はどのように変わりましたか。
初めての受託につながったときは、大げさかもしれませんが、それまで見えていなかった景色が一気に開けた感覚がありました。「価値を届けられるかどうかは、自分の関わり方次第」という実感を持てたことは、大きな転換点だったと思います。うまくいかない時期を経験したからこそ、当事者意識を持ち、「お客様からいただいた時間に責任を持つ」ことの重要性を心の底から実感するようになりました。
こうした経験の積み重ねが自信につながり、次の提案への原動力にもなっています。
―最後に、当社で働く魅力を教えてください。
日本M&Aセンターでは、1年目から経営者と向き合い、自分で考え、行動する機会があります。 うまくいかずに悩むことも多いですが、その中で試行錯誤を繰り返しながら、自分自身の力で成果につなげていける環境だと思います。その中で自分自身の成長も実感できる点が日本M&Aセンターで働く魅力だと感じています。
プロフィール
日本M&Aセンター 資本市場統括部 上場推進部
渡邉 泰斗(わたなべ・たいと)
2002年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学卒。
日本M&Aセンターに入社後、上場企業グループのM&Aを担当する部署での業務経験を経て、2025年よりTOKYO PRO Market事業部へ参画。以降、上場企業のM&A経験を活かし、上場支援から成長戦略提案まで幅広く担当。
※なお、現在は事業部名称が「TOKYO PRO Market事業部」から「資本市場統括部」へ変更されています。




