日本M&Aセンターは、CSR活動の一環として全国各地の学校で出前授業を行っています。
今回、東京都多摩市の帝京大学小学校で「会社のピンチを救う!M&Aってなあに?」をテーマに授業を行いました。日本M&Aセンター 人材戦略部の土田 怜奈(つちだ・れいな)さんが先生を務め、M&AやM&Aコンサルタントの仕事についてお伝えしました。帝京大学小学校での授業は、昨年に引き続き2度目の開催です。
帝京大学グループである帝京大学小学校は、平成17年4月に帝京大学八王子キャンパス内に開校。平成24年には新国立競技場の設計者である隈研吾氏設計の新校舎ができました。最先端の設備と自然を調和させたとても素敵な学舎です。帝京大学小学校はキャリア教育に力を入れており、全学年を対象とした「キャリアパスポートデー」を実施していて、企業や団体から仕事の魅力や大変さ、働くことの意味などを学んでいるそうです。今回の出前授業には、6年生13人が参加しました。
まずは子どもたちの大好きなクイズ形式で、講師の土田さんに関する問題を出題。特技は歌唱で全国大会への出場経験があることを紹介すると、児童も大興奮!しっかりと児童の注目を集めていました。
続いての問題は、日本にある企業の数や後継者がいない企業の数について。グループで話し合いながら真剣に考えて発表する児童のみなさんが印象的でした。
クイズの後の授業では、M&Aがどういうものか、なぜM&Aが必要なのか、M&Aが企業のどのような課題解決に役立つのかを身近な業種で例えて紹介。「伝統工芸品を作る企業に後継ぎがおらず廃業したら、伝統文化が途絶えてしまう」「地方の小さなお店が作る美味しいケーキを、全国のみなさんに届けたい」。
児童のみなさんは「別々の会社が1つになると困っていることが解決できたり、仲間が増えるとみんなで一緒に新しいことに挑戦できる」と気づき、M&Aが事業承継や企業の成長に役立つことを理解していました。
授業の後半では、企業カードを使ったマッチンググループワークに挑戦。グループごとにM&Aで相乗効果が期待できそうな企業のマッチングを考えます。
グループ発表では「鉄道会社×不動産会社×お菓子屋製造会社×学習塾をマッチングすると、お菓子を電車内や売店で売ったり、駅前に学習塾を作れば少子化の時代でも生徒を集められて街づくりにもつなげられる」「パン屋さん×お菓子製造会社×銀行を組み合わせると、銀行の長い待ち時間をおいしく楽しく過ごしてもらって他社と差別化できる」など、小学生ならではの視点で大人顔負けのアイデアを発表していました。
児童のみなさんは「マッチングを考えて発表するのは難しいけれど、それ以上に楽しかった」「マッチングではそれぞれの企業の場所や特徴、課題に注目することが大切」「少子化の今の日本にはM&Aが必要だと思った」などそれぞれの意見を発表し合い、M&Aについての理解を深めました。
最後に講師の土田さんは「企業はお客様と社長、従業員、その家族といういろんな人の人生がつながっている大切な場所です。そんな企業の役に立つM&Aのことや、今日みなさんが一生懸命考えたマッチングについて、ぜひ家族や周りのみなさんに教えてあげてください」と児童のみなさんに呼びかけ、和やかな雰囲気で授業を締めくくりました。
日本M&Aセンターは、パーパスに掲げる「最高のM&Aをより身近に」感じていただけるよう、これからも出前授業をはじめとした産学連携の取り組みを進めていきます。