日本M&Aセンターは、東京都北区にある成立学園高校で出前授業を開催し、コンサルタント戦略営業部 部長 河野俊さんと営業企画部 CS推進課 M&Aセレモニスト 眞辺 翔子さんが講師を務めました。高校2年生約60名に、M&Aの意義や、当社独自の取り組みである成約式、2人のキャリアを伝えました。
成立学園は、大正14年に成立商業学校とて創立され、2025年に創立100周年を迎える歴史と伝統のある学校です。アース・プロジェクトやナショジオ学習、成立メソッドなど、成立学園ならでの教育に取り組まれているほか、男子サッカー部は全国選手権やインターハイに出場するなど、スポーツの強豪校としても知られています。
高校生にとっては、あまり身近ではないかもしれない「M&A」。今回は、「M&Aを知ろう」をテーマに授業を行いました。
まず、そもそもM&Aがどういうものかを解説。経営者のあいだでは認知されるようになったとはいえ、一般的にはまだまだネガティブなイメージも持たれているM&Aですが、本来は2つの会社がタッグを組んで1つのグループになることで成長を目指す、ポジティブなものです。会社同士の”結婚”にたとえながらわかりやすく説明しました。
「廃業して周囲に影響を与えることのないように」と考え、従業員や会社、取引先を守るためにM&Aを行う譲渡企業や、「技術のある人材を獲得したい」「新しい事業に取り組みたい」という買い手企業の例を挙げ、M&Aを実施する企業にはそれぞれ目的があることも説明。
さらには、1件のM&Aが成立すると、どれくらいの経済効果や雇用を守る効果があるのか試算したデータを用いて、M&A仲介が社会的意義の大きい仕事であることを発信しました。また、当社の出前授業で恒例となったマッチングクイズでは、生徒のみなさんに”最適な企業の組み合わせ”を真剣に考えていただきました。
最後に、これからさまざまな選択をしていく高校生に向けて、「人生の3分の2を過ごす仕事、これに自分の生きる道を見いだせたら人生面白いと思って仕事をしています。その中で、究極の商品である会社を取り扱う仕事、かつ人と人をつないで喜んでもらえることをしたいと思い、この世界に入りました。お客様に感謝されることはやりがいにつながるし、自分の成長にもつながっています。みなさんも今の時間を大切にしつつ、自分が面白いと思える仕事を探してみてください」とメッセージを送りました。
河野さんは学生時代、応援部に所属していたこともあり、抜群の声量と熱のこもった授業となりました!
続いて、日本M&Aセンター独自の取り組みでもある「M&A成約式」について、これまでなんと400件以上のM&A成約式に携わってきたM&Aセレモニストの眞辺さんが解説しました。
M&A成約式は、譲渡企業の経営者のこれまでを振り返りつつ、両社の門出を祝い、未来に向けて気持ちを新たにする重要なイベントです。日本M&Aセンターでは「M&Aセレモニスト」とよばれる専任スタッフが企画や運営を行い、結婚式のように演出を行っています。
授業ではまず、実際に開催した成約式の演出を紹介。牛乳を扱う会社ではミニチュア牧場を作ったり、4月の式で本物の桜を用意したり、海外企業の経営陣が来日して行った際には日本文化に触れてもらうため書道を取り入れたりと、それぞれの企業の特長に合わせて演出を考えており、セレモニストのこだわりが詰まっていることをお伝えしました。
やりがいとして、「企業と企業、人と人がつながる瞬間に立ち会える」ことを挙げ、主催する側でありながら、経営者から多くのことを学ぶことができると話しました。
また眞辺さんは、派遣社員から正社員になった自身の経験を踏まえ、「今後人生を歩んでいく中で予想外のことがあるかもしれないですが、目の前のことに一生けん命向き合って、自分がありたい姿を想像しながら進んでいってほしいと思います」と、高校生にメッセージを送りました。
▶生徒のみなさんからの感想です
・M&Aは、会社だけでなく1つの家庭を守る大切な決断だとわかりました。
・M&Aには買い手と売り手があって、それぞれに狙いがあることを知りました。人と関わる仕事をしたいと思っているのでM&Aプレイヤーもいいなと思いました。
・成約式の動画がすごく感動しました。最初はすごく堅い感じなのかと思ったんですけど、演出を考えるのは楽しそうだなと思いました。
・人と人を繋ぐ架け橋のような会社でとてもかっこいいと思ったし、自分もこのような会社で働きたいと思いました。
・M&Aは、大きな会社が小さな会社を買収して勢力を拡大していくという自分の会社の利益のためにやることだと思っていたが、今回お話を聞いて、跡継ぎがいない会社や素晴らしい従業員を守るために行うこともあると知って、今まで持っていたイメージが変わりました。