日本M&Aセンターは、「最高のM&A」を広めるため、全国各地の高校で出前授業を実施しM&Aについてお伝えしています。
今回は、東京都中野区にある国立東京大学教育学部附属中等教育学校にて、「企業と企業をつなぐ“M&A”って何?」をテーマにした授業を行い、5、6年生(高校2、3年生)約35名に参加いただきました。講師は、日本M&Aセンター 代表取締役社長の竹内 直樹が務め、M&Aがどういう仕組みでどういう役割を果たすのかをクイズや動画も交えながら解説。M&Aコンサルタントの仕事についてお伝えしたほか、これから社会に羽ばたく高校生にメッセージを贈りました。
東京大学教育学部附属中等教育学校は、旧制東京高等学校尋常科を前身として1948年に設立されました。中高一貫校で、「ことばの力」「論理の力」「身体・表現の力」「関係の力」「情報の力」の5つの力を育むためのさまざまな取り組みを行っています。東京大学や企業とも連携し、最先端の研究学校としての機能も果たされています。
授業では、日本にある企業の数や後継者がいない企業の数などについてクイズ形式で出題。日本企業の9割を占める中小企業では、次の社長のなり手がいない「後継者不在」が大きな社会問題になっていることを解説し、その背景に、少子高齢化やあえて子どもに継がせる選択をしない現状があることを伝えました。
そうした中で、2つの会社が戦略的にタッグを組み1つのグループになる「M&A」は重要な役割を果たし、売り手企業は「後継者不在問題の解決」「技術やノウハウの継承」「従業員の生活の維持」、買い手企業は「規模拡大」「新規事業への参入」「人材の獲得」が実現できると意義を解説しました。2社をつなぐ架け橋となるのがM&Aコンサルタントで、企業同士の結婚に喩えながら、大きなお金と多くの人の心を動かすマッチングの最高峰の仕事であると説明しました。
M&Aへの理解を深めてもらうため、実際のM&A事例をもとにしたマッチンググループワークも実施。売り手企業と買い手企業の組み合わせだけではなく、M&Aをすることで生じる相乗効果まで考えてもらいました。生徒のみなさんからは想像を超える名回答が続々と飛び出し、竹内取締役は「M&Aコンサルタントの仕事は、こうしたマッチングの可能性を考えることが大事」と述べました。
最後に、これから社会に羽ばたく高校生の皆さんに、自身の経験も踏まえ毎日本を読むことと、言語(英語)を楽しむことの意義を伝えました。「漫画でも何でもよいので、様々な人の考えや思いが集約されている書物を読むことが大事」「外国語を話せなくても伝わる思いもあるが、インプットやアウトプットを楽しむ習慣をつけておくことは将来の役に立つ」とメッセージを贈り、授業を締めくくりました。
♢生徒のみなさんからの感想♢
・少子高齢化やそれに伴う日本企業の後継者不足という、現在の日本の社会問題に合致した活動を行っていて、それがたくさんの人のためになっているということでM&Aが非常に魅力的に感じた。売り手買い手の立場から会社同士のマッチングを行う体験もできて、M&A活動を身近に感じられた。
・M&Aについてよく知らなかった部分があったので、知識を得ることができて良かった。会社同士の結婚というたとえが非常に分かりやすく、より深く理解することができた。
・M&Aに関する悪いイメージを持っていたが、実際はM&Aすることによって両方の企業が満足する事例を知ることによって良いイメージに変わりました。仕事を楽しんでいて誇りを持っていることが伝わってきました。
・プレゼンが上手すぎて頭の中に話がするすると入った。今回の授業でM&Aにとても興味がわいた。
・将来、人と関わる仕事につきたいと思っていたので、今回の出前授業は将来の仕事の幅を広げる良い機会になった。またコンサルタントという職業について知ることができ、たくさんの知識が必要とおっしゃっていたので、大学に合格して、コンサルタントに必要な知識を身に着けていこうと思った。
日本M&Aセンターは、パーパスに掲げる「最高のM&Aをより身近に」感じていただけるよう、これからも出前授業をはじめとした産学連携の取り組みを進めていきます。