
日本M&Aセンターは、2026年2月18日から21日にかけて、ASEANへの進出・事業拡大を検討する日本企業8社を対象に、海外M&Aについて学ぶ「海外M&A ASEANツアー」をタイで実施しました。海外M&Aを実践的に学ぶことができるこのツアーは、3泊4日のスケジュールで開催され座学研修やタイの買収企業の工場視察などを行いました。
今回のツアーには、建設、IT、運送、自動車販売など多様な業種から計8社が参加しました。大半の企業は海外未進出であり、「どの国に進出すべきか悩んでいる」「将来の国内市場縮小を見据え、海外展開を始めたい」といった漠然とした課題感を抱えていました。
東南アジアは親日国が多く、豊富な労働力や拡大する消費市場を背景に、欧米・中国企業の進出も加速している有望地域です。日本企業が海外に自力で進出するには時間とコストがかかりますが、M&Aを通じて現地の商流、人材、生産体制を獲得でき、スピーディな事業拡大が可能になります。
今回のツアーでは、こうしたASEANの持つポテンシャルを現地で“見て・会って・感じる”ことができ、海外事業の第一歩を検討する企業にとって貴重な気づきを得られる内容となりました。
座学では、東南アジア経済の動向、文化・歴史、ビジネス慣習、働き方などの基礎的な理解を深める講義が行われました。東南アジアM&Aの市場動向や、日本企業が成功するための戦略的アプローチ、デューデリジェンスやPMIで注意すべきポイントを、実際の成約事例も交えながら解説。特に、日本M&Aセンターが支援し、タイで成約に至った案件の譲受企業3社による講話では、進出後の経営管理、人材マネジメント、現地での働き方など“現場のリアル”を直接感じられる内容となり、参加者の理解が一段と深まった様子が見られました。

視察では、バンコクとチョンブリの二大経済圏を訪れ、工場や商業施設の現地調査を実施。ディナー付きバスツアーやタイの伝統的エンターテインメントであるティファニーズショー鑑賞も盛り込まれ、初めてタイを訪れる参加者にとっても親しみやすく、ビジネス以外の目線でも新鮮な印象を持っていただく機会となりました。自由時間では、参加者はそれぞれ予定を組みタイ観光を満喫しました。

タイはASEANの中でも日系企業が最も多く進出しており、バンコクは世界で最も日本人居住者が多い都市とも言われています。この相性の良さから、初めて海外進出を検討する企業にとって踏み出しやすい環境が整っており、多くの参加者が「まずはタイから」と考えていました。参加者同士の交流も活発で、最終日には互いの課題や将来構想について情報交換する姿が見られ、ネットワーク形成という点で有意義な場となりました。
■参加者の声
・日本M&Aセンターや参加者の皆様の未来構想に対する解像度の高さに刺激を受け、充実した日々を過ごせました。
・とても刺激を受け、視野も広がったツアーでした。
・朝から夜まで寝不足になってしまうほど、いろんな意味で刺激的な旅となりました。参加企業の皆様からは多くの学びをいただき、国境問わずさらなる挑戦への原動力となりました。
今回のツアーがタイで初の試みでありながら、参加者の皆さまに非常に満足いただけました。日本M&Aセンターは、今後も企業の持続的成長を支える海外展開支援に力を入れていきます。

プロフィール
Nihon M&A Center (Thailand) Co., Ltd.木川 貴之亮(きがわ たかのすけ)
損害保険会社での法人営業(自動車メーカー等)や海外駐在(バンコク)を経て、2022年に日本M&Aセンターへ入社。日本企業による東南アジアM&Aのソーシングに従事。ビジネスレベルのタイ語話者。




