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【私たちにおまかせ!拠点紹介】成長市場ベトナムで、日本と世界をつなぐM&A

【私たちにおまかせ!拠点紹介】成長市場ベトナムで、日本と世界をつなぐM&A

シンガポール、インドネシアに次ぐ日本M&Aセンターグループ3番目の海外拠点として、2020年2月に設立された日本M&Aセンター ベトナム現地法人。現地企業と日本企業のM&A支援を中心に事業を展開しています。日本からの駐在員とナショナルスタッフからなる8名が所属。日本M&Aセンターのもつネットワークも強みとしながら、当地に根ざした営業活動を行っています。

 

※本記事は、2025年3月末発行の日本M&Aセンター広報誌「MAVITA」VOL.5からの転載です。

「MAVITA」をご覧になりたい方はこちら

代表が語るベトナム法人のめざす未来

ジェネラル・ディレクター 渡邊 大晃
東京都出身。大手化学メーカーを経て、2004年に日本M&Aセンター入社。上場・未上場企業のM&A支援実績多数。2010年以降、クロスボーダーM&A(東南アジア、米国、中国、インド等)に従事し、ベトナム法人設立に伴い同代表に就任。米国公認会計士(USCPA)、英ノッティンガム大学修士(MBA)。

“ABCDE戦略”で、成長を続けるベトナムのマーケットに伴走していきたい

私は2004年に日本M&Aセンターに入社し、タイ、マレーシア、中国、インドなどと日本企業のクロスボーダーM&Aを多数支援してきました。その中でも特に注力したいと考えていたのがベトナムで、2020年の現地法人立ち上げから赴任しています。

ベトナムに注目する理由は、その成長性にあります。日本のM&Aの多くが後継者不在を背景としたものであるのに対し、ベトナムは成長のための手段としてM&Aを活用する経営者がほとんど。100%すべてを譲渡するのではなく、部分出資のケースが多いのが特徴です。

今やベトナムは、人口が1億人を超えました。平均年齢も2023年の推計値で32・4歳と、日本の49歳と比べて非常に若いです。もともと1986年まで市場経済化が行われなかったこともあって、今まさに高度経済成長期という状況で、少なくとも向こう10~20年は大幅な成長が続くと見られます。

また日本から飛行機で5~6時間の距離で、時差も2時間と少なく、かつ親日的な人が多い点も魅力です。ベトナム企業とのM&Aは、コロナ前までは人件費の安さを見越した製造業への投資が目立ちましたが、近年は豊かな成長市場に期待してのM&Aが多くなっています。

そんなベトナムでM&A仲介を行うにあたり、当法人の大きな強みが日本M&Aセンターが有するM&A情報のネットワークです。また、当法人では限られた人数でベトナム全土をカバーしているので、日本企業にとって「良い企業」に絞ってアプローチをしています。その選定基準として我々が独自に掲げているのが、〝ABCDE戦略〟です。Aは「Aim High」=志が高い。Bは「Best10」=業界10位以内または将来的に10位以内を目指せる。Cは「Clean Book」=1重帳簿であるか1重帳簿にする意思がある(ベトナムでは1重帳簿でないことは当たり前です)。Dは「Decade History」=10年以上の社歴。Eは「English/Ethics」=英語が話せる経営者/倫理観が高い。こうした基準をもとにお客様を「選ぶ」動きをしているのが、日本拠点との大きな違いだと思います。

当法人も設立から5年となります。組織が大きくなってきた中で、さらなるサービス向上に向けて人材育成にも注力しています。これからもM&Aを通じて日本とベトナムのつながりを強固なものにする。そんな思いを胸に、今後も邁進していきます。

会議室に集まるベトナムオフィスメンバー
白を基調とした、光が差し込む清潔感のある執務室
オフィスからの眺め


現地法人を引っ張る2人のコンサルタントを直撃

ベトナム現地法人をリードするコンサルタントの2人に、どんな想いで仕事に取り組んでいるかを聞きました。

ディレクター レ・ホアン(LE HOANG)
ベトナム中部・フエ市出身。証券会社のリサーチ、コーポレートファイナンス部門にて10年以上の経験を積み、2020年に日本M&Aセンターベトナム現地法人に創業メンバーとして参画。趣味はスポーツ。テニスは10年以上続けており、最近はランニングも開始。


経営者に信頼される人であるために

ベトナムの証券会社に勤めた後、2020年、当法人の立ち上げと同時にジョインしました。現在は主に経営者との商談や案件化業務、アナリストの指導など多岐にわたる業務に携わっています。

これまでの経歴からファイナンスの知識を強みとしていますが、もう一つ大切にしているのが、経営者との信頼関係の構築です。それについては、こんな経験があります。私はある小さな会社に光るものを感じて前職時代の2006年よりサポートを行っており、同社は2012年に上場しました。そして2021年、当法人にて同社が事業投資で他社の株式を取得するお手伝いをすることに。この会社との出会いから、長い目で見た信頼関係づくりの大切さを一層実感しました。

この仕事の大きなやりがいは、経営者から成功の要因を直接うかがえることです。それが貴重な学びになると同時に、大切な思い出ともなります。

ベトナムは以前より豊かになり、現在は15~20年ほど前に起業した経営者の世代交代の波がきています。この先は、中国製品がアメリカで売りづらくなる関係でベトナム製品が再注目される流れも見込まれます。よりダイナミックなM&A仲介にもチャレンジしたいですね。

シニアマネージャー 黒沢 健吾
埼玉県出身。大手証券会社を経て、2016年に日本M&Aセンター入社。地域金融機関や会計事務所と協業する部署で多くのM&Aを支援。2022年より海外事業部に異動し、2023年4月より妻子とともにベトナムに拠点を移す。趣味は温泉とランニング。特技は和太鼓とスキー。

現地に溶け込み、コミュニケーションをとることを大事にしています

証券会社を経て日本M&Aセンターに中途入社し、6年ほど国内でM&Aに携わった後、自身の幅を広げるチャレンジをしようと海外事業部への異動に手を挙げ、2023年よりベトナムに赴任しました。

私が得意とするのが「発信」です。ナショナルスタッフが進める案件に加わって、その内容をよく理解した上で日本企業にはどんな切り口が響くかを考え、日本拠点のコンサルタントにストーリー性をもって魅力的に伝える。そうしたコミュニケーションの円滑な橋渡し役も自分の大きな使命だと思っており、特に力を入れています。

あわせて大切にしているのが、現地に溶け込むことです。ベトナムでは友人たちとの酒席に知人を招く文化があります。それがベトナムの空気や風習を知る貴重な機会ともなるので、招かれたら必ず行くようにしています。お客様であるベトナム人経営者から直接飲みに誘っていただけるときは、仲間として認められた感じがしてとても嬉しいです。

ベトナムは成長市場ということもあって、M&Aから半年や1年あまりで売上が目に見えて伸びることが少なくありません。実際に数字として結果が出て、お客様に感謝いただいたときは、大きなやりがいを感じます。今後とも日本とベトナム両国の発展に向けて貢献していきたいです。

写真:富本 真之 文:田嶋 章博

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