(左から)日本M&Aセンター ベトナム現地法人で活躍中のコンサルタントPham Tung(ファム ティウン)さん、Nguyen Nhung(グエン ニュン)さん、Dao Huy(ダオ フゥイ)さん。2024年12月、初の日本合宿で西日本支社に訪れた3名に、入社理由や日系企業で働いてみての率直な感想、ご家族の反応を聞きました。
―転職、当社への入社を決意した理由を教えてください。
Tungさん:日本には30年超の中小企業M&Aの歴史がありますが、ベトナムはまだまだこれからの国です。M&Aは経済活動における重要な領域なので、日本とベトナムの経済的、文化的、人的架け橋となり、ベトナム経済の発展に寄与したいと考え転職を決意しました。
前職ではM&Aには関わっていませんでしたが、学生時代にM&Aについて学ぶ機会がありました。M&Aに興味を持ち、関わる仕事がしたいと思いましたが、当時はまだM&Aを手掛ける会社がベトナム国内にはあまりありませんでした。今こうして日本M&AセンターでM&A業務をしていることは運命だと感じています。今は競合他社もありますが、日本M&Aセンターはベトナムでの認知度も高く、提供できるサービスの幅の広さも魅力に感じ入社しました。
Nhungさん:前職の投資系金融機関では、主にM&Aディールの準備と実行サポートを行っていました。経験を積むにつれて、関係する全てのステークホルダーに対して、付加価値のあるソリューションを提供することの重要性を感じるようになり、一気通貫でM&Aに携わることのできる日本M&Aセンターへの入社を決めました。
Huyさん:私もNhungさんと同じく、すべての関係者に付加価値のあるソリューションを提供したいと思ったからです。日本M&Aセンターでは、M&A の実践的な経験を積むことができ、多くの起業家と接することでビジネスマインドを学ぶこともできます。専門性を追求しながら成長することができる会社です。ゼロから会社を築き上げた創業者の方々とお会いし、交流する機会はとても貴重で、実際に入社して、M&A取引に直接関わることで、貴重な経験と洞察力も身についていると思います。
―現在の業務内容を教えてください。
Nhungさん: 現在は、ベトナムの譲渡企業と日本の譲受け企業をつなぐことに注力しています。M&Aの組成からディールのファシリテーション、クロージングまでM&Aプロセス全体に関わっています。
―日本企業とのマッチングの難しさはありますか。
Tungさん:日本企業とのマッチングは難しくはありませんが、①文化や考え方の違い、②事業規模や市場規模の違い、③言語の壁の3つの課題が常にあります。そのためすべての関係者の声に耳を傾け、困難を予測して効果的に解決するように心掛けています。M&Aは企業同士の「結婚」とも言われます。双方が誠実に関わるという信頼関係の上に成り立っていることを、毎回お客様にお伝えしています。
―日本の拠点とのコミュニケーションで困ることはありませんか。
Nhungさん:日本の海外案件を担当するIn-Out推進部とは、共通言語の英語でやり取りしています。現地法人には英語がネイティブレベルのメンバーがいますし、英語に対して不安があるメンバーとのコミュニケーションの仲介もしてくれるので、円滑にやり取りができています。また駐在している日本人メンバーが会社の方針を教えてくれたり、日本チームとのコミュニケーションを円滑にしてくれたりしています。良き友人であり、仲間ですね。日本と同じく午前9時から午後5時半まで勤務しており、仕事終わりにはメンバーと飲みに行くこともたくさんあります。
―ベトナム現地法人のルーティン業務はありますか。
Huyさん:毎朝約10分のコーヒーミーティングがあり、今取り組んでいる情報の共有を行っています。現地法人には現在8名のメンバーがいますが、メンバー同士のコミュニケーションがしっかりとれる文化が醸成されていると思います。
―ベトナムの経営者の方から見て日本企業はどのようなイメージなのでしょうか。
Tungさん:良い印象をお持ちの方が多いです。日本の企業は情熱的で、結果にも愚直に向き合うまじめな企業が多い印象です。ベトナム企業オーナーもどのようにグローバルに成長していけるのか真剣に考えていらっしゃるので、通ずるところはあると思います。
―日本企業で働くことに関して、友達や家族など周りの方の反応はいかがですか。
Huyさん:私の家族はM&A についてあまり詳しくありませんが、日本企業に対しては従業員を大切にし、成長をサポートしてくれるという印象があるようで、私が日本M&Aセンターで働くことも誇りに思ってくれています。
―今後の目標を教えてください。
Tungさん:3年以内に、ベトナム現地法人でトップの収益を生み出すコンサルタントになりたいと思っています。
Nhungさん:ベトナム現地法人の目標は、ベトナム市場でNo.1のM&A仲介会社になることなので、今後5年間でその目標を達成できるようにチームをサポートしていきたいです。
Huyさん:Nhungさんと同じくベトナム市場でNo.1のM&A仲介会社になるためにチームに貢献することが目標なので、まずは1件1件の案件を着実にこなし、実績を積み上げていきたいです。
12月6日から11日にかけ、ベトナム現地法人初の海外合宿が行われました。ベトナム法人メンバー8名が参加し、西日本支社との交流を行ったほか、勉強会なども実施されました。休日には観光も楽しみ、兵庫県の姫路城や京都にも訪問しました。
プロフィール
Nihon M&A Center Vietnam co., LTD
Nguyen Nhung(グエン ニュン)
ベトナムドンナイ省出身。
グラントソントン・ベトナムを経て、2022年日本M&Aセンターベトナム現地法人入社。前職での経験を活かし、より重要なインパクトを与え、クライアントにさらなる付加価値を提供したいという強い思いから、ベトナムと他国、特に日本との国境を越えた戦略的パートナーシップを推進できる日本M&Aセンターベトナムで多数のM&Aを支援。趣味はバドミントンとテニス。
Nihon M&A Center Vietnam co., LTD
Dao Huy(ダオ フゥイ)
ベトナムホーチミン市出身。
前職はKPMGベトナムで、外資系を含む様々な企業の監査業務に従事。自身の知識を広げ、ベトナムと日本の戦略的パートナーシップを育むことを志し、2023年日本M&Aセンターベトナム現地法人入社。趣味はバスケットボールと映画鑑賞。