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【障がいと仕事】 障がいをオープンにできる環境でキャリアアップと社会貢献を目指す・堀井 亮太さん

【障がいと仕事】 障がいをオープンにできる環境でキャリアアップと社会貢献を目指す・堀井 亮太さん

軽度知的障がいを持ちながらも、人事経験を活かしたいと転職活動を進め、2022年10月に日本M&Aセンターに入社した人事部 堀井 亮太さん。多様な社員がより働きやすくなる職場環境づくりを目指して日々奮闘しています。入社のきっかけ、障がいとうまく付き合いながら働くための工夫について聞きました。


「好きな人事の仕事をしたい」と転職活動

─日本M&Aセンターへの入社のきっかけを教えてください。

私は、別の会社で人事部の契約社員として3年間勤務した経験があります。50名規模の大きな部署だったので、チーム制で業務に当たっていました。数字で成果が目に見える仕事ではありませんが、みんなで協力して仕事を進めて成功したときのやりがいが忘れられませんでした。そこで、再度人事として働きたいと思い、転職活動をスタートしました。私は軽度の知的障がいがあります。複数社から内定をいただいていましたが、障がいをクローズ(非公表)にして働くことが前提となっている会社もありました。しかし、日本M&Aセンターでは自分の抱える特性をオープンにして働けると聞き、ありのままの自分を受け入れてもらえる環境で安心して働きたい、キャリアアップを目指しながら社会貢献性の高い仕事に携りたいと感じたことが決め手となり、日本M&Aセンターへの入社を決めました。

─入社前の面接で、障がいについてはどのようなやりとりがありましたか。

不慣れな業務をマルチタスクで進めるのは難しいため、その点だけ配慮をいただけるとありがたい、ということをお伝えしました。面接を担当した現在の上司からは「大丈夫ですよ。無理なく仕事を進められるようにしますから、安心してください」と言っていただき、不安が払拭されたことを覚えています。

業務の優先順位を可視化し進め方を工夫

─入社前後で印象は変わりましたか。

入社前は専門知識を求められる業界なのでついていけるか心配でした。しかし、そうした知識も日々の実務を通じて習得できています。体育会系のような上下関係はなく、困ったときには仲間同士協力し合える環境です。直属の上司は「兄貴」のような存在なので、何かあったらすぐ相談するようにしています。

─現在の業務内容を教えてください。

主に、労務関連の業務を担当しています。具体的には、産業医面談の調整、衛生委員会の運営と議事録作成、新しく導入された勤怠システムのサポート、人事ポータルサイトの運用、社員からさまざまな問い合わせが来る「お助けチャット」でのやりとりの管理などです。

─1日の仕事の流れを教えてください。

出社したら、まず「お助けチャット」に社員の方からの問い合わせや要望が届いていないかを確認します。届いていれば内容ごとに担当者へ振り分けて、回答や対応をお願いします。自分で完結できるものは、そのまま私が対応します。産業医面談が予定されている日であれば、時間どおりに面談対象の社員が来ているかどうかを確認し、来ていない場合には電話をして状況を確認します。また、月1で開催される衛生委員会の準備も進めます。当日は産業医の先生がテーマに合ったお話をしてくださるので、それを議事録にまとめるのも私の仕事です。議事録は労働基準監督署に提出する重要な書類ですから、特に緊張感と責任感を持って取り組んでいます。

─仕事をする上で心掛けていることはありますか。

いろいろなタイプの業務を一度に進めようとすると混乱するため、緊急度や重要度の高い業務を紙に書き出し、優先順位を可視化してから順番に1つずつ片づけていくことを心掛けています。すぐ終わる仕事に関しては、付箋に書き出して管理し、できるだけ早く取りかかるようにしています。人事という仕事柄、社員のセンシティブな個人情報を取り扱う機会が多くなります。そのため、情報の共有は最小限の人数にとどめる、ファイルには必ずパスワードをかけるなど、情報管理には細心の注意を払っています。

「誰かの役に立っている」という実感がやりがいに

─周囲の社員からはどんな部分でサポートしてもらっていますか。

人事の仕事は自分一人で完結できる業務が少ないため、周りと協力して進めていくことが重要です。時間内にきちんと仕事を終えられるよう、誰がもっとも適任なのかを考えてお願いする、事前に根回しをすることを意識しています。幸い、お願いごとをしても皆さん快く引き受けてくださり、お互いに助け合う雰囲気があります。

また、私はかかりつけ医に月3回ほど通院をする必要があるのですが、会社の制度であるフレックスタイム制度のおかげで仕事を休まず病院に行くことができており、助かっています。

─人事の仕事の魅力、やりがいを感じる瞬間について教えてください。

人事にとっては、社員が「お客様」のような存在です。それぞれの方に合わせた接し方や進め方を考えて工夫しなければなりません。イレギュラーなケースやセンシティブなケースに対応するのは大変ですが、それ以上に「誰かの役に立っている」という実感を得ることができているので、やりがいを持って働けています。社員以外にも関係会社や産業医の先生など社外の方とのコミュニケーションも多いのでなかなか思うようにいかないこともあります。しかし、滞っていた業務や連絡がスムーズに進み、業務時間内に終わったときには達成感があります。

─入社して3年が経ちますが、今、仕事の満足度に点数を付けるとしたら10点中何点でしょうか。

7点です。入社前の不安も解消されて、毎日やりがいを持って働けているので、本当はもっと高い点数を付けたいところですが、満足してしまうと成長につながらないので、あえて7点にしました。

専門性を高めてスペシャリストを目指す

─今後、当社で働くことでご自身のキャリアはどのように広がっていくと思いますか。

今後はさらに専門性を高めて、スペシャリストとしての道を歩んでいきたいと考えています。具体的には、RPA(Robotic Process Automationの略。人がパソコン上で行う単純なルーティン業務をソフトウェアロボットで自動化する技術)やAIの技術を学び、属人化している業務や単純なデータ入力を自動化することで業務効率化を進めていくことができないかと考えています。

─今後の目標を教えてください。

社内の制度は充実しており、私自身さまざまな点で配慮をいただけていると感じます。ただ、障がいの有無や家庭の状況にかかわらず、すべての社員が働きやすい環境をつくるためには、今よりさらに働きやすい会社になっていくことが求められます。
人事の一員として、今後は業務の属人化をなくすためのサポートにも力を入れてワークライフバランスの実現につなげていきたいですし、それがひいては定着率の向上にもつながると考えています。

また、個人としては、仕事をするにも健康ありきだと感じており、ジムに通ってHIITトレーニング(高強度インターバルトレーング)や筋トレに励んでいます。将来は陸上のパラアスリート選手になるのが夢で現在国内トップ選手が在籍するクラブチームで練習しています。まずは私自身が時間内にパフォーマンス高く、安定して長く働き続けることを目指し、多様な人々がより働きやすくなるための環境整備に貢献できればと考えています。


プロフィール
日本M&Aセンター 人事部 労務課
堀井 亮太(ほりい・りょうた)
1988年生まれ、京都市出身。他社での人事経験を経て、2022年10月に日本M&Aセンター入社。人事部労務課にて産業医面談の調整や勤怠システムのサポート、人事ポータルサイトの運用などを担当。趣味は筋トレ。