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【新卒2年目新人賞】同期や兄弟の切磋琢磨が支える!若手M&Aコンサルタントの奮闘記・木本 倫大

【新卒2年目新人賞】同期や兄弟の切磋琢磨が支える!若手M&Aコンサルタントの奮闘記・木本 倫大

2023年に新卒で日本M&Aセンターに入社した東日本事業法人4部の木本 倫大さん。2024年度は「新人賞(新卒2年目部門)」を受賞しました。入社の決め手や仕事への向き合い方について聞きました。


祖父は大手電機メーカーの副社長、家族の姿を見てM&Aの道へ

―入社理由をお聞かせください。

少年時代、私は身近な出来事を通じて企業の大きな転換点を目の当たりにしました。
当時、私の祖父は関西を代表する大手電機メーカーの副社長を務めており、世界を代表する総合電機メーカーとの統合に向けた再編の渦中にありました。その過程では、厳しいリストラクチャリングも伴いましたが、同時に、会社を存続させ、事業を未来へつなぐための不可欠な決断でもありました。子どもながらに経営の変革を垣間見た経験は、M&Aが単なる数字の取引では無く、企業の未来を方向付ける原動力であることを私に強烈に刻み込みました。その時の記憶もあり、M&Aの仕事に携わることを身近に捉えるようになりました。

数多くあるM&A支援会社の中でも日本M&Aセンターを選んだのは、圧倒的な事業規模を誇る点にあります。日本M&Aセンターは連結社員数で1,000名を超えますが、譲渡企業1社あたりの関与人数もトップクラスです。譲渡企業1社に対して関与する人員が多ければ多いほど、商談にドライブが掛かり、結果としてお客様の満足度に繋がります。同じM&Aでも、よりお客様に対して真摯に向き合える環境で働きたいと思いました。提携仲介契約のご締結時に着手金をいただくというシステムも、私たちが全身全霊で仕事に取り組む環境を作ることにつながると考え、入社を決意しました。

感情の波は趣味の渓流釣りでコントロール

―2024年度新人賞を受賞されましたね。

大変光栄です。まさか自分が受賞できるとは思っていなかったので驚きました。2024年秋頃、上司から「新人賞を狙えるのではないか」と声をかけていただいたことをきっかけに、本格的に意識し始めました。ディールの正念場では常に同行いただき、事前準備や壁打ちを重ねました。私一人では到底成し得なかったことであり、上席の指導に感謝しています。

また、休日の時間の使い方も変化しました。未上場企業はネットで得られる情報が限られているため、より深く調べ、仮説を立てるようになりました。私たちの仕事は、経営者や社長に経営戦略を提案することです。同業種や同エリアの上場企業のIRを調べ、その業界のリーディングカンパニーが進む方向性を常に参考にしています。

―木本さんが意識していることはありますか。

あまり感情の波を作らないようにしています。私は元々気持ちの浮き沈みが激しいのですが、必要以上に考え込まないようセルフコントロールしています。
高校時代はサッカー部に所属し、全国大会を目指すチームでプレーしていましたが、最後の選手権を目前に怪我をして大会に出場できず、大きな挫折を経験しました。この経験から、嬉しいことや辛いことがあっても、一喜一憂するのではなく、より先の成果を見据えることが重要だと考えるようになりました。またうれしいときも調子に乗らず、ラッキーだったと考え、次のステップに向けて前進することを心掛けています。

―趣味の時間も気分転換になっているとか?

渓流釣りです。ヤマメやアマゴを狙って山奥に出かけ、車中泊をしながら自然と向き合う時間が大きな気分転換になっています。

自身で制作した釣り具のカスタムパーツの3DCAD図面(左上写真)、趣味の渓流釣りを楽しむ木本さん(左下写真)

素直に「お客様と一緒に成長させていただきたい」と伝える

―新卒3年目の若さはときには短所にもなると思いますが、お客様と接する上で工夫していることはありますか。

若さゆえに私のことを頼りないと感じることもあるかもしれません。そういうときは正直に「私には足りない部分もありますが、私もこのディールを通じて一緒に成長させていただきたい」とお伝えします。新潟県のとある製造業の社長から、「このディールを通して木本に投資する。任せた。」と言っていただいたときはすごく嬉しかったですね。社長にとって会社は我が子同然であり、その未来を任せていただけることこそ、M&Aコンサルタント冥利に尽きる瞬間だと感じています。

―働く上で大切にしている考え方はありますか。

「お客様ファースト」です。日本M&Aセンターグループのフィロソフィーの根幹であり、私自身も常にその理念を原点に置いて行動しています。日々の面談で、企業の成長にどれだけつながる行動ができているかを意識しています。面談後は録音を聞き返して1人反省会をしています。最近はサボっていますが、1行日記も書いていて、その日の感想を書いています。ちなみに内定式の日の日記には、「すごく強そうな同期がたくさんいた。これからやっていけるのか」と書いていました(笑)。人には見せられないような恥ずかしいことをたくさん書いていますが、日記を書くことで1日の区切りをつけています。

―同期は木本さんにとってどのような存在ですか。

内定時は強そうに見えた同期も、今となっては一生の友であり、ライバルです。それぞれの考え方であったり、お客様との面談前の準備の緻密さであったり、ワードセンスなど、気づきを得ることが多いです。入社時は同期全員横並びだったはずなのに、気づいたら同期がいろいろな武器を身に着けていて、負けられないという気持ちにもなりますね。

兄弟との切磋琢磨がモチベーション

―挫折や大変だった時期はありましたか。

なかなか成約に至らずブレイクが続いた時期は本当に心が折れそうになりました。お客様の期待に貢献できない歯痒さや、もし私が担当でなかったら成約したのではないかと思ってしまったり。するときもあります。そんな時は敢えて新しい刺激を得るようにしています。昨年、思い立ってインド行きの航空券を購入し、ガンジス川で沐浴をしてきました。何も考えない時間を作ることで再度仕事に向き合うエネルギーにしています。

インドのガンジス川を前に地元住民とひと休み

ディールを進める中では小さな問題がいくつも出てきます。それらがいくつも積もると不信感が募ります。そうならないよう、先にこちらから問題点を整理し、解決していくことも私たちM&Aコンサルタントの重要な役割だと実感しました。

―木本さんのモチベーションはなんでしょうか。

私は3兄弟の真ん中で、自然と兄や弟を意識して育ちました。3人ともすごく仲が良く、お互い切磋琢磨しながらも負けていられないという想いがモチベーションになっているんだと思います。兄も弟もそれぞれの分野で挑戦を続けており、今でも近況を共有し合っています。兄は海外勤務で、国外から日本を見ているので、学びになる話が多いです。弟とは先日一緒に富士山に登りました。共に応援しながら切磋琢磨できる人が身近にいるのはありがたいことですね。

―今後の目標、挑戦したいことを教えてください。

今後さらに多くの「100億企業」を生み出すフェーズにおいて、M&Aを通じて、1社でも多くの企業の存続と発展に貢献していきます。さらには、国内にとどまらず、海外にも挑戦できる企業を後押しすることに全力を注ぎます。

プロフィール日本M&Aセンター 東日本事業法人部

木本 倫大(きもと・みちひろ)
奈良県出身。同志社大学卒。
在学中に米国製釣具のカスタムパーツをPLA樹脂でCAD製造するOldCordを設立。北京大学への留学を経て、日本M&Aセンターに入社。入社以来、製造業を中心に全国の譲渡企業および譲受け企業の成長を支援。2024年度新人賞受賞。
趣味は渓流釣り、読書。