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派遣社員から部長までのストーリー 全てのM&A案件を支える文書管理のスペシャリスト

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派遣社員から部長までのストーリー 全てのM&A案件を支える文書管理のスペシャリスト

2014年に派遣社員として入社してから10年、現在は日本M&Aセンターで全M&A案件の契約書の確認や管理を担うドキュメント管理部の部長をつとめる徳山 里恵さんに、入社の経緯や働く上での心構えを聞きました。

キャリアよりも社会的地位の安定が優先

日本M&Aセンターには、10年前の2014年に派遣社員として入社しました。当時はM&A業界について全く知りませんでしたが、チェック業務を経験したこともあり、派遣会社から近しい業務としてご紹介いただいたのがきっかけでした。

私には現在高校3年生と高校1年生の子どもがいます。上の子がまだ小学校に入る前に離婚したのですが、年齢的なこともあり、子どもが2人いると正社員での採用は厳しく、それでもとにかく仕事をしなければならない状況でしたので、「大きい会社だったら頑張れば正社員になれるかも」という淡い期待を抱きつつ入社しました。当時は「正社員になりたい」という気持ちが非常に強く、キャリアのことまで考える余裕はなかったですね。とりあえず社会的地位と生活を安定させることに必死でした。

入社してからは、人事総務部(現在の人事部、人材戦略部、総務部、ドキュメント管理部の業務を一手に担っていた部署)のアシスタントとして、リテイン押印請求業務をメインに、面接サポートや入社時対応、備品管理や福利厚生業務など幅広い業務を行いました。

入社してしばらくは、仕事と子育ての両立が難しく、同居していた両親に家事と育児は任せっきりでした。子どもと一緒にお風呂に入ったり、寝る前にハグをしたり、一緒の布団で寝るという最低限のスキンシップは取るようにしていましたが、休日は疲れ切って一日中寝ていることもありました。子どもと一緒に遊んであげることもあまりできず、当時は子どもたちに我慢させてしまうこともたくさんあったと思います。それでも将来子どもたちに目標や夢ができたときに、金銭的な部分で諦めるようなことはさせたくなかったので、必死に働きました。

どんな業務でもこだわりとオーナーシップを持つ

家族のサポートもあり、入社翌年には契約社員に登用、その2年後に正社員に登用されました。そこから2019年に係長に昇格、翌2020年に課長に昇格、2023年から部長職に就きました。すごく早いペースで昇格し自分でも驚きました。
派遣社員のときは、コピー機やシュレッダーの紙詰まりを直したり、備品管理もしていましたが、社員の方が困らないよう先回りして不足のないように対応するなど、どんな業務でもこだわりとオーナーシップを持って真剣に取り組んできました。幼いころから母に、「必ず見てくれている人はいるから頑張りなさい」と言われてきたこともあり、見られていないところでも手を抜かずに仕事をするということを普段から大切にしています。どんな些細な仕事でも、会社や他の従業員に貢献したいという気持ちを持って、自分の中で限界を決めず、最大限のパフォーマンスを発揮するようにしています。
社員になり、仕事に対するマインドは変わっていませんが、裁量や仕事、責任の範囲は幅広くなりましたし、自分の努力が目に見える形で評価されるようになりました。一度に複数階級昇格したときは、自分がやってきたことが評価される嬉しさがあり、そこから自身のキャリアについて真剣に考えるようになりました。

業務改善や会社全体の生産性向上を提案し続ける

現在ドキュメント管理部には、押印請求課と文書管理課の二つの課があります。押印請求課は、リテインや押印請求などM&A案件に関連するものとそれ以外の当社と顧客の契約を扱う部署です。文書管理課は、主に契約書や確認書など書類の管理を行っています。ドキュメント管理部は、社内でも業務量の多い部署ではありますが、部長になってからは、業務改善や会社全体の生産性向上も提案しやすくなったため、工数を減らし残業を削減する工夫をし労働環境を改善しているところです。
とはいえもちろん大変なこともあります。これまでは上の方にお伺いを立てる側から、部長になってからは相談される側になりました。決断力が求められる立場なので苦労していますが、頼りない部長と思われないよう、周囲からの見られ方やメンバー、他部署との信頼関係は常々意識しています。

私が入社した当時は女性社員がすごく少なく、男性社員の1割にも満たないほどでした。役割によって女性の活躍度合いや評価のされ方に偏りもあり、アグレッシブに働く女性は今より少なかったように思います。ただ、ここ数年で女性のM&Aコンサルタントも増え、成果を出している方もたくさん増えてきました。バックオフィス含めキャリア志向の女性も増えていますし、これまでの与えられる環境から、自分の努力次第でポジションや役割を取りに行ける環境になったと感じています。日本M&Aセンターには役職、性別に関わらず、能力が高い社員が多いので、そういった方々がより活躍できるような組織にしていきたいと思っています。

信頼される管理基盤の構築を業界のデファクトスタンダードに

ドキュメント管理部では、今後M&A仲介業界のリーディングカンパニーとして、お客様や提携先から信頼される管理基盤を構築し、業界のデファクトスタンダードにしたいと考えています。M&A仲介協会で新たに策定された倫理規程や自主規制ルールで、M&A仲介業務のプロセスの公平性や透明性は確立されてきていますが、社内手続きのプロセスや判断基準は個社ごとに異なっています。当社の優位性をどう出していくかというところでのバランスもありますが、ドキュメントの観点からM&A業界全体の品質向上を目指していきたいです。

プライベートでは、定年後1人でフランスのパリに住みたいと思っています。パリに行ったことはありませんが、どれをとっても美しい国なのでずっと憧れていていました。英語もフランス語も話せませんが、何とかなると思っています(笑)。


プロフィール
日本M&Aセンター ドキュメント管理部 部長
徳山 里恵(とくやま りえ)
東京都出身。国立音楽大学音楽学部卒業。
2014年に派遣社員として日本M&Aセンター入社。人事総務部でのアシスタント業務を経て、2017年正社員登用。2023年ドキュメント管理部 部長就任。
現在は、リテイン請求や押印請求など顧客との契約書チェックや管理を主に行う。

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