• Event
  • 「アトツギ甲子園」決勝大会 次世代経営者たちの挑戦

「アトツギ甲子園」決勝大会 次世代経営者たちの挑戦

「アトツギ甲子園」決勝大会 次世代経営者たちの挑戦

2025年2月20日、全国の中小企業の後継者・後継者候補(アトツギ)が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを競うピッチイベント「アトツギ甲子園」の決勝大会が開催されました。この大会は、地域経済を担う、未来の後継者を応援する機運の醸成を目的に、中小企業庁が主催しました。全国から選ばれた若きアトツギたちがその実力を競い合い、白熱した決勝大会の様子や結果をレポートします。


39歳以下の中小企業の後継者・後継者候補(アトツギ)が既存の経営資源を活かした新規事業アイデアを発表するピッチイベントである「アトツギ甲子園」は、早期の事業承継と事業承継を契機とした企業の成長を目的に実施しています。 北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄の6ブロックで地方予選大会が行われ、189名がエントリー。地方大会を勝ち抜いたアトツギたちの集う決勝大会が、2月20日に東京・大手町で開催されました。

決勝大会には、全国各地の予選を勝ち抜き選ばれたアトツギ18名が出場し、それぞれの企業のビジョンや戦略を発表しました。参加者たちは、緊張感の中でも自信を持ってプレゼンテーションし、その情熱に会場は盛り上がりました。 環境に配慮した新技術の発表や、地域の特産品を活用した新ビジネスの構築、地域課題・社会課題を解決するアイデア、第二創業を実現するための取り組みなど、社会的な意義のある数多くのプレゼンテーションが行われました。

経済産業大臣賞は京都のあしだ・芦田 拓弘さん、日本M&Aセンターによる地方創生賞には博多の博水・江越 雄大さん

大会の終盤には、激戦を勝ち抜いた、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞、優秀賞、企業特別賞、オーディエンス賞の受賞者が発表され、会場は大きな歓声に包まれました。 最優秀賞である経済産業大臣賞は、林業のサプライチェーン・木材流通システム について発表した京都の株式会社あしだ 芦田 拓弘さんが受賞。芦田さんは、「ゴールのない新規事業、ここまで歩んで来るのは苦しかった」「この大会のおかげで新規事業を加速度的に進めることができた。これからもここで終わりでなく、この事業を進めていきたい」とコメントしました。

経済産業大臣賞を受賞した株式会社あしだ 芦田 拓弘さん

中小企業庁長官賞は、六価クロムメッキによる汚染から守るクロムフリーの新技術「ERIN®」について発表した岐阜県・豊実精工株式会社 今泉 亮太郎さんが受賞したほか、優秀賞には岐阜県・ニッケンかみそり株式会社 熊田 征純さん、愛知県・株式会社岡崎竜城スイミングクラブ 大森 玲弥さん、大分県・有限会社育葉産業 栗田 貴宏さんが選ばれました。

本イベントに協賛した日本M&Aセンターによる企業特別賞として、「地方創生賞」も設置されました。受賞した博多で121年の歴史を持つ練り物製造会社、株式会社博水の江越 雄大さんが、日本M&Aセンターホールディングス 三宅卓社長よりボードを受け取りました。 また、株式会社セールスフォース・ジャパンによるTrailblazer賞とオーディエンス賞は、岡山県・有限会社藤田酒店 藤田 圭一郎さんが受賞しました。

地方創生賞を受賞した博多の博水・江越 雄大さん

後継者が地域の未来を変える

あしだの芦田 拓弘さんは、スピーチで「アトツギは一人ではない。聞いている方にも、一歩を踏み出してもらいたい」と視聴者にエールを贈りました。 アトツギ甲子園は、アトツギたちが自らのビジョンを形にする貴重な機会であり、日本経済の今後の発展において、彼らのアイデアや情熱が新たな価値を生み出すことが期待されます。

M&Aマガジンより転載:「アトツギ甲子園」決勝大会 次世代経営者たちの挑戦

新着記事

オススメ記事