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正しさを追求し正しさに誇りを持つ ~正しいことを正しく~

正しさを追求し正しさに誇りを持つ ~正しいことを正しく~

日本M&Aセンターグループは、「最高のM&Aをより身近に」というパーパス実現に向けて、8つのフィロソフィーを掲げています。

そこで、営業本部をけん引する11チャネルのトップに、「#わたしたちのフィロソフィー」と題しインタビュー企画を実施しました。

今回は、ヘルスケアチャネル部長の相澤 賢宏(あいざわ・たかひろ)さんです。

社会インフラを守るためのM&A

――はじめに、ヘルスケアチャネルの役割を教えてください。

ヘルスケアチャネルは、医療・介護・調剤の3領域に特化し、M&Aを通じて業界全体の生産性向上や業界再編を支援することをミッションに掲げています。

少子高齢化が進む日本において、社会保障費の増加が国家的財政難の一因となっています。また、医療現場の人手不足も深刻です。これからの時代、次世代の人材育成や将来を見据えた資金繰り等、法人経営全般を単独で担うのが難しくなっていく中で、M&Aの活用により、人材や病床機能、設備投資等にかかる効率化を図り、安定した法人経営の継続が実現できると考えます。M&Aが法人経営の手段の一つとして当たり前の策となる世界となれば、様々な効率化が生まれることにより、右肩上りの社会保険料の脱却につながる可能性もあります。その為、M&Aは今現在のヘルスケア業界になくてはならない手段の一つであると認識しています。

――M&A仲介の仕事を選ばれた理由は何ですか。

1つは、社会貢献性の高い仕事がしたかったからです。M&Aを通じて企業の存続と発展に貢献することは、同時に地域社会の存続と発展につながります。M&Aは社会に与えるインパクトがとても大きく、そのフィールドで挑戦したかった思いがありました。

もう1つは、社会的インパクトが大きい分、自分に返ってくるものも大きいと考えました。それは収入だけでなく、多くの知識や経験の獲得にもつながるということです。仕事を通じて人生がより豊かになると思い、M&A業界を志しました。

一方で、前職でも営業職ではありましたが、いわゆる製品を扱う営業とM&Aの営業(M&Aコンサルタント)の違いに最初は大変苦戦しました。売る物がある営業では、お客様に試してもらうことができます。M&Aは、物を売るわけではないので当然試すことはできません。譲渡企業が持つ課題と譲受企業が考える戦略。これがシナジーとして合致するかを考え、双方の経営陣に意思決定をしていただく。「営業職」という括りは同じとはいえ、M&Aの営業になってから、それまでの営業思考のアプローチは大きく変わったと思います。

――M&A仲介の仕事の一番の価値はどんなところでしょうか。

これは、社会貢献しかないと思っています。
M&Aが成約すると、特に譲渡企業側の経営者やご家族、従業員の方から感謝していただけます。もちろんここにも喜びややりがいを感じますが、そのさらに先にある地域経済への貢献度が大きいんですね。社会インフラである医療法人や薬局が地域に残り続けることで、そこに人が住み続けられます。その背景にM&Aがあったということが地域の誰にも知られなかったとしても、その実現に関与できたことに大きな価値があると感じています。

自利利他

――フィロソフィーの一つである「正しいことを正しく」はなぜ必要だと思われますか。

このフィロソフィーのサブテーマには“正しいことに誇りを持って”というフレーズがあります。M&Aコンサルタントとして易きに流れることなく、経営者に対して、M&Aの良い面だけでなく、リスクなどもしっかり伝える。都合の良い事柄やわがままを排除する勇気も時には必要です。目指すは常に譲渡企業と譲受企業の双方にとってベストな解を提供すること。そこに利己的な思考が介入する余地などありません。それが「正しいことを正しく」というフィロソフィーを体現することにつながっていると感じます。

――フィロソフィーの重要性を感じたエピソードを教えてください。

10年前、M&Aコンサルタントとして駆け出しの頃は、目先の成果を求める軽薄さが私自身ありました。「ここで成約できれば業績にも自分の成果にもなる」という考えがよぎり、自分本位の感情を先行させてしまっていた部分がなかったとは言い切れません。それでも最後の最後でM&Aの本質を見据えることができたのは、日本M&Aセンターの創業者である分林保弘名誉会長が日頃から社員に伝えてくれていた「自利利他」の言葉があったからです。自分の利益より他人の利益を考えるべき、ということですね。法人の行く末だけでなく経営者はじめとする多くの人の人生を左右するM&A。その言葉を聞くたびに、M&Aコンサルタントとして、またビジネスパーソンとしてあるべき姿がどういうものか、人間力とはどういうものなのかを、感覚的に養えてきたと感じています。

――相澤さんの、仕事における夢をお聞かせください。

ヘルスケア業界の経営者が困った時に、日本M&Aセンターの「ヘルスケアチャネル」を頼っていただけることが自然な流れとなるくらい認知度の高いチームをつくりあげたいと考えています。それを実現するだけの実績やノウハウ、経験は持っていると思います。また、今の子どもたちが社会に出る時に、夢と希望を普通に語り合える、またそれを実行に移そうとする原動力が引き出されるような社会にしたい。そのために、国全体で抱える課題のどれか一つでも解決に導けることに人生の時間を費やしたい。ヘルスケア業界を通じて、国全体の発展に資する総合的な支援ができるよう、一個人としても、微力ながら社会の一助になる仕事をやり続けたい、人生を捧げていきたいと思っていますので、さまざまな可能性を探り行動に移しながら社会に貢献していきたいですね。