2024年6月に第一子を出産し、2025年5月に復職した日本M&Aセンター マッチング推進部 マッチング推進課 尾﨑 友美さん。復職と同時に部署を異動し、短時間勤務制度を活用しながら働いています。復職5カ月目を迎えた尾﨑さんに、産休・育休からの復職体験談を聞きました。
―育休から復職されて今のお気持ちはいかがですか。
正直、思い描いていたより大変です。ママ社員の先輩から、0歳で入園すると保育園からの呼び出しがたくさんあるという情報をもらっていて心構えはしていたつもりでしたが、蓋を開けてみると1カ月に2度の頻度で保育園から呼び出しがあり、風邪も何度もひきました。復職して4カ月経ちますが、大変さを痛感しています。
―現在の働き方を教えてください。
9時半から16時半の6時間勤務をしています。短時間勤務は収入も大きく減るのでフルタイムでの復職を考えていましたが、復職当時、まだ0歳だった娘を長時間保育園預けることへの葛藤もあり悩んでいました。そんなときに「育児時短就業給付金」が2025年4月に創設されることが厚生労働省から発表され、2歳に満たない子どもを育てる人が短時間勤務で復職すると給付金が支給されることを知り、まずは短時間勤務での復帰を決意しました。
―子育てと仕事の両立はいかがですか。
娘が生まれるまでは、勤務時間の中で仕事が終わらなくても、自分が納得するまで残業したり、朝早く仕事を始めたりすることもでき、ある意味自由だったと思います。今は時間に限りがあってそうはいかないので、納得のいくまで仕事ができずに葛藤する日もあります。いつ保育園からの呼び出しがあるかもわからないので、業務スケジュールはメンバー全員が見ることができるように見える化を行い、チームで仕事を進めやすくなるような環境作りも行っているほか、チームの業務で手伝えることがないかを常に探しています。
家に帰ったときの育児は癒しになっています。娘が笑って抱きついてくれたときに「幸せだな、仕事頑張ろう」と思います。子育てを始めてから、仕事とプライベートのオンオフが上手く切り替えられている気がします。娘の生活リズムは日々変化し続けるので、試行錯誤の連続ではありますが…。朝ごはんも今までずっとパパに食べさせてもらっていたのに、ある日突然ママじゃないと食べなくなり、先が読めません(笑)。
―現在はどのような業務をされているのでしょうか。
M&Aを希望する企業同士のマッチングを行い、双方にとって最適なパートナーを見つける支援を行っています。主な業務は、社内で開催されるマッチングイベントの運営やマッチングに関連した社内システムの管理・更新などです。
―尾﨑さんは部署異動もご経験されていますが、きっかけがあったのでしょうか。
2019年に日本M&Aセンターに入社してから部署異動を2回経験しています。入社してから最初の5年間は「M&A成約式」という最終契約書を交わすセレモニーの企画・運営を行うM&Aセレモニストとして働いていました。前職がウェディングプランナーだったこともあり、その経験を活かしながら仕事をしていました。全国各地で行われるM&A成約式を運営し、お客様の大切な節目に立ち会えるとてもやりがいのある仕事でしたが、急な出張が多く、当時不妊治療を検討していた私にとっては出張が大きな壁でもありました。悩んでいるときに、金融機関と連携して企画等を行う地域金融企画部からお声がけいただきました。今まで行っていた業務とはまったく違う分野への挑戦でしたが、自分の業務の幅が広がるという期待もあり、一先ずやってみよう!という気持ちで異動を決意しました。
―復職時にも部署異動されましたね。
復職に際しての面談で、現在所属しているマッチング推進部からお誘いをいただきました。マッチング推進課でも、今まで自分が関わったことのない分野の仕事を1から仕事を覚えているので、転職してきたような感覚です。少数精鋭の部署なので、急な休みや短時間勤務は周囲に負担をかけてしまっています。。それでも、常に温かいサポートをしてくれるメンバーには心から感謝しています。
―産休・育休を経てご自身の仕事への向き合い方に変化はありましたか。
以前より効率を追い求めるようになりました。これまでは、仕事1つとってもしっかり考えてからそれを具体化して形にしていく動きでしたが、今はスピード重視なので、無駄を省き“考えながら走る”イメージです。
夜に娘が寝てからメールを作成することもありますが、朝送信できるように送信設定を活用しています。朝すぐに送信することで余裕をもって1日をスタートすることができています。
―子育てについてはどのように考えていますか。
娘にはいろんな経験をさせてあげたいと思っています。年齢的に弟妹ができるかわからないので、1人で生きていける知識や社交性を身に着けてほしいと願っています。休日は、いろいろなところにお出かけして、さまざまなものに触れる機会を作るよう意識しています。
仕事は続けていきたいですが、娘には、常に仕事に追われて忙しいお母さんという印象を与えたくなくて、いつでも話しかけやすいお母さんでいたいです。そのために娘と遊ぶときは携帯電話を触らないなどマイルールがあります。今は自分に余裕がないときもありますが、いずれ時間が解決してくれると思って、今は、今しか見られない娘の姿をしっかり目に焼き付けておきたいと思っています。また、会社も、私が入社したときよりも子育て支援が充実してきていると感じるので、社員にも目を向けてくれているのが伝わります。子育てと仕事を両立する中でのニーズを発言しやすい風通しのよさもあり、制度を上手く利用しながら両立していきたいです。
―最後に、今後の目標を教えてください。
マッチング推進部には、今産休に入っているメンバーが2人います。そのメンバーが戻ってくるまでに、この部をもっと成長させたいと思っています。マッチングは日本M&Aセンターの要ですので、その波に乗り、スピード感を持って仕事をしていきたいです。
プロフィール
日本M&Aセンター マッチング推進部
尾崎 友美(おざき・ともみ)
1985年生まれ、福島県出身。早稲田大学教育学部卒。
新卒で入社したウェディング会社に約12年間勤務。ウェディングプランナーや衣装コーディネーター等、多様な業務を経験し、2019年3月に日本M&Aセンターに入社。入社後は、成約を祝う式典「成約式」の運営を担当する営業企画部に所属し、2023年4月より地域金融企画部にて金融機関向けのイベント運営に従事。2024年6月に女児を出産。2025年5月より現職に所属。