日本M&Aセンター中部支社で会計事務所の情報開発を担う入社5年目の山口 圭織さんは、2022年11月に第一子を出産し、産休・育休を経て2024年12月に復職しました。現在は、産休前と同じ部署で業務内容を変え働いているといいます。山口さんに復職体験談を聞きました。
―復職されて1カ月半経ちましたが、今のお気持ちはいかがですか。
以前の感覚を少しずつ取り戻し、業務にも慣れてきました。私が育休中に中部支社がオフィスを拡張しました。現代的なオフィスとなり、以前とは別の会社で働いていると錯覚することもあるくらいで、気持ちも新たに働いています。日々の生活リズムもようやく整ってきました。朝は娘の「だっこ~」という言葉から始まり、フルタイムで仕事をし、夜はベッドで3冊の本を読んで電気を消すまでのルーティンができています。
―産休前の業務内容について教えてください。
会計事務所と連携して情報開発を行う部署で、提携する会計事務所の新規開拓及び、提携している会計事務所からM&A案件を紹介していただくことを主なミッションとして活動していました。朝オフィスに出社し、会議や事務作業をした後は基本的に毎日外出し、担当している東海4県の会計事務所やご紹介いただいた企業を訪問していました。日本M&Aセンターでは、手を上げたらチャレンジさせてもらえる環境なので、税理士事務所の先生方や職員の方向けにイベントを企画・開催するなど、試行錯誤しながら新しいことに挑戦する毎日でした。
―現在はどのような働き方をされているのでしょうか。
部署は以前と変わりませんが、外出頻度を調整していただき、提携する団体との連携強化や、イベント対応、会計事務所から紹介いただいたM&A案件の実務をコンサルタントと連携して行っています。
―業務内容の変更を希望した理由は。
復職にあたって仕事と家庭の両立ができるか不安を感じていました。夫も仕事が忙しく、平日の家事、育児は私がしなければいけない状況で、子どもの発熱による急なお迎えなどのイレギュラーに対応するためには、産休前のように毎日外出して津々浦々を訪問する働き方はまだ難しいと感じていました。上長に相談し、現在はミドルオフィス的に違った角度から会計事務所やお客様のサポート業務に注力しています。当社は徐々に制度が整ってきて、働き方の希望にも柔軟に対応してくれるので、今後子育てが少し落ち着いたらさらにパワーアップした状態で、第一線で活躍したいと思っています。
―現在の仕事について、どのように感じていますか。
新たな業務を行うことで得られるものは大きいですし、これまでの経験や知識を活かして部署にさらに貢献したいです。以前はM&A案件を紹介していただくまでがミッションでしたが、現在は契約後の面談にも同席し企業評価や資料作成なども行っています。多くの経営者の課題をお聞きしてきた経験は、現在の譲渡企業紹介資料(企業概要書)の作成時に活きていると感じます。
復職前にチャネル長の上夷 聡史さん、支社長の伊藤 泰之さんと面談した際、お二人とも子育て経験者ということもあり、私の想像以上に働く母の大変さを理解し、「日本M&Aセンターで働く道を一緒に創っていこう!」と力強くおっしゃってくださいました。私もスイッチが入り、この会社でまた頑張ろうと気合が入りました。
―現在会社の制度で利用されているものはありますか。
2024年4月からできた制度である「子の看護休暇」は復職初月から利用しました。子どもが頻繁に熱を出してしまうので、有給で休める制度があるのは非常にありがたいです。
―子育てと仕事の両立はいかがですか。
子どもとの生活は思い通りに進まないことばかりで、朝は時間通りに出社できるか、夜は子どもの寝る時間が遅くならないか、毎日ドキドキしています。育休中に比べると子どもと過ごす時間が短くなってしまったので、本当にこれでいいのかという葛藤は常にありますが、その分休日は、子どもの大好きな公園で一緒に体を動かしたり、旅行に行ったり、たくさんの経験をさせてあげたいと思っています。復職したことで、生活にメリハリをつけることができていますね。
―復職後の働き方の変化に対して、周囲からの理解はいかがですか。
中部支社には時短勤務をしている先輩ママ社員やパパ社員もたくさんおり、私がキャパオーバーになっていないか気にかけてくださり、とても心強いです。家では疲れ果て家事を放棄して寝ることもありますが、夫は帰りが遅くても残りの家事をしてくれるので、仕事と育児の両立ができています。周りの方々のおかげで今の生活ができていると、日々感謝の気持ちでいっぱいです。
―出産や育児、復職を経て感じる自身の変化や成長はありますか。
以前は自分のことや目の前の目標に精一杯でしたが、周りが見えるようになったと思います。それは、新しい環境に身を置いたことによる発見や、ママ友などとの新たな出会いが多々あって、視野が広がったからだと思います。
―今後の目標を教えてください。
将来的には管理職を目指していきたいと思っています。復帰して、周りの女性M&Aコンサルタントから「私たちが安心して子どもを産めるように母として働く道を切り拓いて下さい」と声をかけていただきました。その方々のためにもロールモデルとなれるような結果を残していきたいです。
プロフィール
日本M&Aセンター 会計事務所企画部
山口 圭織(やまぐち・かおり)
1994年生まれ、静岡県出身。
富士通グループのメーカーで海外営業に従事し、2020年6月に日本M&Aセンター入社。
会計事務所と連携したM&A支援を行う会計事務所企画部にて活躍中。
2年間の育休を経て、2024年12月に復職。1児の母。